第168話 デビルアローは超音波!デビルイヤーは地獄耳!
「でへへへ、彼女の肌は白磁のように白かったでござる。
拙者もうテンションアゲアゲだったでござるよ」
なんだかんだで泥酔させられたリューバさんが語りだす。
途中キョースイさんが懐から怪しげな包みをのぞかせたがカツミちゃんが首を振って静止していた。
自白剤かなんかだろうか?
とも思ったのだがよく考えたらリューバさん、泥酔すると言っちゃいけない事まで喋った前科があったっけ?俺も同罪だったが。
「彼女は初めてだったでござるが感度が良くどうしてかと尋ねたら拙者を想って...」
うーん、いい歳した成人男子としては下ネタはバッチこいではあるのだが知ってる人同士のものだと生々しすぎてちょっと引くなぁ...。
まあ
そんな事を思いながら俺は一人盃を傾けながら思案にふける。
明日の会談で条件のすり合わせが済めばウォトカに渡れる日も近くなるだろう。
それに関してはヒノモト側を信頼しているし実際の通訳はラビに任せれるので心配は無い。
魔王と接敵した場合は俺は役に立たないだろうからマイさんのサポートに徹するとして...まあ最悪の場合の策も浮かんではいるけれども現実的じゃないしな。
問題はヤマンバ絡みである。
あくまで俺達の目的は魔王の討伐、ヤマンバ自体はヒノモトの問題である。
ではあるんだけれども!ここまで関わってしまったというのもあるし色々気になることもある。
ヒノモトに良くしてもらった恩義もあるし逆にこれからのサポートを期待している部分もある。
お互いが利用しあう関係と言えば聞こえが悪いけど人生なんてそんなものだからね。
もちろん情の部分はある、相互利用...言い換えれば「助け合い」ともいえるしな。
お互いが得をする...所謂WIN-WINの関係だったら気分もいいしな。
そう思ってやるべきことがはっきりした俺はいい気分で盃を干す。
明日からまた頑張らなきゃな!
「それで拙者辛抱たまらず最後はイライザの中に...」
「おいリューバさん!ちゃんと今後の人生設計と覚悟があっての中出しなんだろうな!?」
と、ついつい説教臭く口をはさんでしまう。
あ、下話はちゃんと聞きながら思案してました、嫌いじゃないわ!!
異世界キャンプは命がけ よっち @yotti4431
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