日常PPPと記憶のない少年

?代目の意志を継ぐ人知サーバル

第1話 しらないばしょ

…うーん

頭が痛い...ここは...?

見た時ない場所だ...それにヒトもいない...

...? ヒトってなんだっけ...?

なんだろう、なにも思い出せない...


…い!……う……か!?


なにか...聞こえる...

誰の声だろう...視界がぼやけてみえない...


こ…たべ……たら?


…!?…何かを口に入れられた

すごく…おいしい…

この味、食べた時ないのに

なぜか…食べた時あるような

名前が…わかるような


そのとき、口からその味の名前が飛び出た


少年

「ぶどう味…」

???

「お、せいかーい!

おいしいよね〜ぶどう味」


正解だったらしい

うれしいけど...そうじゃない

ここのこと聞いてみよう

今ので意識もはっきりしたし


???

「今のでほんとに目が覚めるのか…

まぁ無事でよかったけどさ…」

???

「あの…大丈夫ですか?」


うまくタイミングがつかめない…

でもちょうどいいタイミングで質問がきたし

そのあとでいろいろ聞けばいいか…


少年

「はい…多分大丈夫です、あなた達は…誰ですか?

あと…ここはどこなんでしょうか…?」

???

「私達はPPPっていう…あ、でも今は違うか…

えっと…まぁ、一緒に生活してるメンバーです

私はジェーン、ジェンツーペンギンのジェーン」


…ペンギン? ペンギンって動物じゃなかったっけ?

まあいいか…そのへんも後々わかるはず…


???

「俺はイワビー!イワトビペンギンのイワビーだ!」

???

「私はフンボルトペンギンだよー。あ、フルルだよ」


…ペンギンってヒトなのかな?


イワビー

「そういや、お前はなんて名前なんだ?

見た感じヒトっぽいが…ヒトって色んな名前がいるよな?」


あ、僕はヒトなのかな?

あれ、もしかしてこの人達、ヒトじゃないの?


少年

「多分…ヒトであってると思います

名前は…覚えてないんです」

フルル

「…ヒトってさ、重要なこと覚えてないってこと多くない?」

ジェーン

「たしかに…みんな、名前とか覚えてませんよね」

イワビー

「なんかもう驚かなくなってきたな」


このペンギンさん達は何者なんだ?

とりあえず僕以外にもヒトはいるらしい

なんか安心した


ジェーン

「名前覚えてないなら…私達が仮の名前つけてあげましょうか?」

イワビー

「たしかに、名前がわからないならそれがいいな!」

少年

「あ…ありがとうございます

でも、名前って難しくないですか?」

フルル

「う〜ん、ジャパリまんのぶどう味はわかるんだよね〜

そうだ!これの味、当ててみて」


うん…おいしい

食べた時ないけど

これもわかる気がする


少年

「バナナ味…ですか?」

フルル

「せいか〜い!じゃあ次これね〜」


そう言ってまた食べさせられて

味を当ててまた食べさせられて…

12個も食べさせられた...

でも味は全部答えられた


フルル

「全部正解だ〜!すご〜い!」

イワビー

「どんだけ食わせてるんだ…お前もよく食うよな…」

ジェーン

「それで、なんのために食べさせたんですか?

意味無くこんなに食べさせたわけではないでしょう?」

フルル

「うん、この子 果物の名前全部わかったから

フルーツくんでいいんじゃないかなーって

果物が好きなヒトだと思うし」

ジェーン

「うーん…まぁ…どうなんでしょう

あなた的にはどうですか?」

少年

「多分、フルルさんが言ってたとおりだと思います

なので…僕はその名前でいいですよ」

イワビー

「じゃぁ…それで決まりだな

でも名前が決まっただけで、その他のことはどうするんだ?」

少年

「そういえば…ここがどこなのかわからないんです」

ジェーン

「そうでした、まだ言ってなかったですね。ここは…」


ここはどうやらジャパリパークというらしい

昔は動物園だったらしいが、今は普通にヒトも生活している

このペンギンさん達はフレンズというらしい

ヒトの姿をした動物…であってるかな

サンドスターというものが動物に触れることで生まれるらしい

そのサンドスターは山から吹き出るらしい

人工サンドスターというものもあるらしいが

怪我の治療に使われるだけでフレンズにはならないみたい

なんかすごいところにいたんだな…僕って


ジェーン

「それで…あなたはどこに住んでいるんですか?

もしそれがわからないなら私達の住んでる場所に泊まります?

ちょうど空き部屋がありましたし」

イワビー

「それにあいつらもいるからな

あいつらなら何か知ってるかもしれないしな」

フルル

「ご飯もたくさんあるからね〜」


別に泊まっても悪いことはなさそうだし

住んでたところがわからないまま野宿も嫌だし…


少年

「泊まってもいいなら泊まりたいです

ずっと外にいたからかすごく寒いし…」

ジェーン

「それなら急ぎましょうか、すぐ近くですよ」

フルル

「あったまるジャパリまん食べる~?

あっでもそんなに食べれないか〜」

イワビー

「よく初対面のヒトにあんなに食わせたな…

まぁそれを食い切るフルーツもフルーツだけどよ…」


なんだか大変だけど楽しそうだ

とりあえず住んでる場所に行ったら明日のことを考えよう

今日はもう疲れた


…でも、なんで記憶もないのにこんなところにいるんだろう

夢…にしては感覚があるし

深くは考えないでおこう、今は楽しもう



次回、にちじょう

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日常PPPと記憶のない少年 ?代目の意志を継ぐ人知サーバル @serval_serval_kemono

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