暗殺者が天職となったルゥシィの、友情と世界への抗いの物語

独特なディストピア感を見せる異世界って、
良いですよね!

主人公ルゥシィが暮らす国は、魔術工学が発展し、犯罪もない非常に平和な王国です。
そこでは己の行いに従い、15歳になると天職と呼ばれる職業を身につけます。
平和な世界なので非戦闘職が優遇され、戦闘職になると戦闘を制約する腕輪を付けられ、生涯惨めな生活となる特殊な格差社会が形成されています。

そんなルゥシィは、天職がまさかの暗殺者という戦闘職になってしまう所から物語が始まります。
女子力を高め頑張ってきたはずなのに何故なのか。
そんな納得できない展開から、腕輪を拒み逃走者となった彼女が、色々と影のある同級生のレインや、昔からの親友エリシアの力を借り、逃走をしながら、己や世界の謎に迫っていくという、異世界ながらも破天荒な物語が進んでいきます。

特殊な世界に潜む謎なども見どころではあるんですけど、自分が最高に好きなのはですね。
仲間の優しさと熱さですよ!

周りに迷惑かけたくないというレインに、ルゥシィの為に力になりたい。一緒にいたい。そう強く願う親友エリシア。
彼らも。そしてルゥシィも、情に熱いんです。だから見捨てないし、時に仲間と激しくぶつかる。
そういう人間模様が良いのですよ。

勿論世界だけでなく、仲間達とルゥシィの絆の元となる過去や、ルゥシィ自身が何故暗殺者になったのかまで、多くの謎も読者を楽しませてくれます。

女性主人公だけど熱い仲間と深い世界。
しかし王道も感じられる素敵な異世界ファンタジー。
是非皆様も読んでみてくださいね!!