神さまお願い
中村卍天水
第1話
ある日、私は愛犬スーちゃんとテレパシーで話していた。
スーちゃん、あかん、暑くてたまらんで。どーする。
ワテ、もうスタミナ切れましたでしゅ
いまなんどやろ
四十五度でしゅ
あかん、スーちゃん、ホットドッグや
やめてくだだい、冗談言うてる場合ではないでしゅ
どや、まいったか
え、あんた誰や
神様や
神様、昔、死んでしまったはずでしゅ
ワンコはアホや
あんた、神様なら人を助けんとあかんで
うるさい、まいったか
良うわからんけど、まいったでしゅ
そーれ、四十八度や
あかんで、めまいがしてきたわ
わんわん、なんでもいいので、温度さげてください
そや、なんでもええで。温度下げてーや
ほんまでっか、そこまで言うなら温度下げたろ。神様や。
数日後、世界はパンデミックになって、人は活動できず、地球温暖化は止まりました。
数年後、地上には人類がいなくなり、動物たちは幸せに暮らしました。
100年後、ひまわりがたくさん咲く野原に二匹の狼が
夜空の星に向かって遠吠えする姿がありました。
ハッピーエンドです。
神さまお願い 中村卍天水 @lunashade
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます