あれ、レビュー書いてねえじゃん!と、今更ながら気が付きレビューを書かせていただいております!
この作品のいい所と言えば、やはりスカッとするざまぁパートででしょう。
少なくとも一章までには、復讐対象にざまぁするので読んでいて気持ちがいいですね。
ざまぁパートを長引かせないし、主人公たちが復讐中も復讐後も変に人間味を出さないのも狂気を感じてたまらないです!
個人的には二章が好きで、復讐を終えた後も決してブレない主人公たち意思と、主人公の狂気に感染する様々なキャラたちの描写には鳥肌が立ちました!
少しグロ描写が苦手な方はきついかもしれないですが、それでもざまぁやダークな戦記物が好きな方はたまらないでしょう!
最後に……作者さん、せめて三章までは遅くてもいいから完結させてくれッ!(迫真)
「力なき正義は無能」、という言葉を極限まで突き詰めた物語。
対比で「正義なき力は無能」、という言葉もあるけど、そちらは気持ちいいくらいに無視されているww 今んとこは。
戦争・暴力にアレルギーがある人にとっては不快なのかもしれないけど、やっぱね、人間なんて一皮剥いたらこんなもん。
荒唐無稽に思えるかもしれないけど、案外現実の戦争なんて、この作品の中の会話のように、会議室で、あっさり、決まってしまっているんだろうなと思う。
「善人」はきっと目を背けたくなるだろう。でも目を背けては行けない作品だと思う。
奪うか奪われるかの二択を強制的に選ばされるときが来たとき、自分だったらどう行動するか?
、、なんて考えてもいいし考えなくてもいいし。
折角面白い作品なんだからさ。
みんな取り敢えず読んでみて、★3つつけたら良いじゃん!?
内外の歴史を少しでも齧っていれば、このテーマはとても興味深いものでしょう。
で、文章は読みやすくテンポもとても良い(最初はテンポが今ひとつかもしれないが読み続けてください)。
一気に数十話読める作品。
読後はすっきりさわやか、である一方、人類特に日本人というものの本質部分への重いテーマが残り、それが作品の深さを実感させる。(まぁ読み手の力量次第だけど)
無知だろうが無教養だろうが、生き物としての資質があれば、主人公側に行ける。
どれだけ教養があろうが知識があろうが知能が高かろうが、生き物としての根本資質がなければ、敵側でしかいられない。
この作品の「闘う」は、生き物としての本質なだけ。
智性はそれをコントロールするのだけであり、それを否定(抑圧)するものではない。否定するものは智性ではなく単なる知識+バカなだけ。
また、
ルールや法にはそのルールが必要だという理由が有る。そのルールを作った者達側の理由だ。全体の将来を見通してのルールではない。
だからルールや法は時代によって容易に変化させられてしまう。
だが、生き物の本質部分は変化しない。無理やり洗脳等の抑制をしない限り。
その洗脳を自ら破れた少年少女の物語。
まだ完結していないので、(してほしくないけど)
結末はどうなるのか?
バッドエンドは手っ取り早いけど、それじゃ普通になってしかも後味が悪いだけ。
どうなるのか楽しみでもあり、でももっと長く続いてほしいとも思う今日この頃。
16/12/2025追記
再度読んでいます。
この小説が出た時は少し早かった。
でも、今読み直してわかった。
今の時代、これからの時代に「必要な」いや、必須かな?、作品だと。
多分、まだ世界の大半の者達はわからないだろう、が、5年も後に成れば、わかり始めるだろう。