青い鳥という童話を彷彿とさせる冒頭。メルヘンの世界へようこそ!きのこがよく生える奥深い森に住む魔女アンナ。彼女の元をいつも一人で訪れる赤い頭巾を被った少女。二人のほっこり友情物語……かと思いきや! 騎士や神父の乱入により事態は急展開!魔女裁判が開かれることに……。ご存知ですか? 魔女裁判を。そう、皆さんご存知の末路を魔女アンナは……。もうね、大ドンでん返しの連続! これを語っては物語の魅力が半減してしまいますのでこれ以上は言うまい。アンナの行く末、楽しませていただきました!!
これはifの話です。何に対してのifなのか、それを語れば種明かしとなるので言えません。最後まで読んだときに背筋がゾクリと寒くなる感覚。これは幻か、現か。どうせ、お話。そう割り切ることもできます。でも脳裏に残る情景は、まさに毒。真実は、明かされて幸せとは限らないのです。
重厚な始まり。しかし、隣に見えるスクロールバーは短い。どうやって終わらせるんだろう?と思って読んだ。そして、ラスト。伏線や仕込みや長い前置きを使わずに、この余韻を持たせるラスト。素晴らしい……。
とても面白かったです。初めは大人の童話やファンタジーという雰囲気で進んでいきます。赤いずきんをかぶった女の子など、ワクワクするような登場人物が物語を彩ります。けれど、途中からとあるきっかけで展開が変わり始めて…おや?という感じに。そして意外な結末を迎えます。この読後感はぜひ皆様に味わっていただきたいですね。
静かに森で暮らすアンナ。ある日、魔女の認定を受け、捕らえられてしまうが……。いったいこの先になにが待ち受けているのかも知らされず、読んでいる方もう予想がつかない。ただ、変わりゆく事態にアンナと共に翻弄されるばかりだ。しかし最後の最後でこのアンナと言う女性が、歴史の傍らにひっそりと佇む魔女だったと言うことが明らかになる。つまりそれはどういうことか……本文を読んでお確かめください。