死神 籠 あとがき

第2話

よくある死神に余命宣告されてというやつです。

これは作品そのもの方針なんですが、出来る限り結末までのエピソードを減らして、想像の余地を与えることで自己投影して欲しいと思って書いています。


どうしてもやり尽くされたネタということもあって、やりたいネタが多すぎた。でもやりすぎてしまうと少年が救われすぎて、救いすぎてしまうので、どこまでを書いてどこまでを削るかが大変な回でした。


どのキャラも名前を出さなかったのは死神さんの描写が不鮮明なのを隠すためです。文章力ないのでまじで辛かった。


個人的には友人くんとの、青春逃避行からのBL展開を書きたかったです(この作品ではBLタグが付くようなことはしないつもりなので安心してください)。


第3話

このお話は書きたかったこのコンセプトを決めた瞬間から書きたいと思ってたやつなんです。

一個下の後輩くんの大学選びの相談に乗った時に、むちゃくちゃ悩んでるもんだから


「適当に選べば良いよ。どこも楽しい。どこでだって絶対にいい仲間ができるから」


って思い悩まないようにって思って、軽い感じで言ったんですよ。

そしたら、なんというか経済的理由がある感じでして、


「俺は何を学んで将来に活かすかを考えないといけないんだ。お前みたいに適当に選べない」


って言われちゃいまして。


もちろん私も大学は適当に選んだわけじゃないですし、何回家を飛び出したくなったか分からないんですけど(実際一回やった。むっちゃ走った!)。

それでも他の人と比べれば、私って恵まれてるんだって自覚したのが発端です。


確かに幸せの中にいるはずなのに、もどかしさを感じて籠の中に捕らえらええているような感覚。

誰か私を救ってくれませんかね。きっと一生救われないんだろうなぁ。

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こうして彼女達の物語は始まらない 成瀬初 @naruseui

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