でっかいお魚がたべたいの(後)
魚の身から真っ白い湯気が立ち上る。
いざ、
二人とも大きく口を開けてほおばった。しかし、二人とも別段、何か変わったわけじゃない。
いや、彼女の様子がおかしい。高熱が出ているのがわかる。
「どうしたんだよ。なんてお願いしたんだ。」
「あなたみたいになりたいって。人間になりたいって。」
彼女の体を抱きかかえて、俺は病院へと走った。
「大丈夫、一人で…。うつしちゃうから。」彼女は苦しそうに言った。
いや大丈夫、だって俺は君みたいになりたいって願ったんだから。
魚が食べたいの タケノコ @nanntyatte
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます