webライティングを始めようと思っているあなたへ
タイトルはこんなですが、webライターになるうえで必要な準備や知識を伝えるハウツー回ではありません。webライターやってるけど最初のうちは大体こんな感じですよ~という体験談をお伝えする回です。
具体的なハウツーをお求めの方は回れ右、webライターって始めると一体どんな世界が待ち受けているの? と気になる方のみ読み進めていただければ幸いです。
『僕は小説を書くのが好きで好きで堪らないヤツが憎くて憎くて仕方がない』 作者 姫乃 只紫
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897566968
上記作品でもちらと触れたのですが、webライティングに着手したのは大学生の頃で。とにかく肉体労働が厭だったのですよ。躰を動かすこと自体は好きなんですけどね。どこか一か所に一定時間身を留めていろって命令されるのが厭過ぎてですね。だったら、もう頭脳労働しか道はないなと。
早速クラウドソーシングサイトに登録してさあライターデビューだ! と意気込んだはいいもののまあマジで何の案件を取っていいかがわからんわけですよ。金額を自分で提示してくださいと云われても相場がわからないし、それまで小説しか書いた覚えのない自分からしたら、はたしてこの文章力がライターというステージで活きるかどうかもわからないし。
とりあえず、初心者ライター募集中という文言に誘われて、最初に書いたのがご存じアオバアリガタハネカクシの対策記事でした。
──ご存知、ないのですか!? はい、云いたかっただけ。
そう、最初に長期契約を結んだのが所謂レジャー系サイトだったのです。当時はインスタグラムから画像を拝借することがOKとされていた時代(途中から禁止になりました)でして。アオバアリガタハネカクシの画像がインスタ内に存外豊富だった事実も衝撃だったのですが。
釣り小学生の頃に二回行ったかなー(しかも釣り堀)レベルの人が、コンパクトフィッシングカヤックの魅力を語る記事とか書いてたりしますからね。いや、雑だなと。その雑さが、webライティング始めて間もない頃の一番の衝撃。あっ、ちなみにカヤックうんぬんの情報源は十割Youtubeでした。
次に書いたのが思考実験──水槽の脳に関する記事で、その次に書いたのが人類の進化に貢献してくれたと云いますか、どうも人類を創ったらしいとされるアヌンナキの記事ですね。
ええ、これ何が恐ろしいって全部同じサイトから発注された案件なのですよ。
──方向性迷走極め過ぎじゃない⁈ と思われるやもしれませんが、webライティング界隈においてクライアントがこの手の軌道修正──というより、軌道"迷走"を始めるのって決して珍しいケースではなくてですね。
むしろ、あるあると云いますか、たとえば心理学のサイトなんかだと当初わりかしまともな心理学系サイトだったのに気がついたらエンジェルナンバーとか手相とか、そういう眉唾が幅を利かせていたりする──みたいな事態は多々あります。
あっ、ちなみに前述したレジャーサイトは最終的にネットスラングの元ネタまとめ系サイトになった挙句、更新が完全にストップしました。
このように、軌道迷走を始めたサイトの大半はほどなくして消えます。
私の経験則ですが。
ですので、もしあなたがwebライターデビューを飾って斯様な事態に見舞われることがあったとしても、「私ってツイてないなぁ」ではなく「またかよ」くらいの気持ちでね、その現実を受け容れてもらえればなぁと思います。
ちなみに、この軌道迷走って個人で依頼をくださる方にも結構多くてですね。
当初、節約術の記事を書いてくださいって依頼をしてきていた女性が、ある日「中世ヨーロッパの拷問って詳しいですか?」って云い出したときには、流石にお前どうした画面の向こうにいるヤツ同一人物かって思いましたけども。
あと、心理学系の記事書きますよ~で契約していた人がある日突然「部屋を効率よく温める暖房の使い方について書いてほしい」と云い出すケースもあります。
なので、それ以外は書きたくないという強い拘り、信念があるような人は契約の段階でその意思をはっきり伝えておくことをおすすめします。まあ、それでも事態として起こり得るけれども。ただ、辞めたければ辞めればいいので。私の場合は、クライアント側がそっと消息を絶つケースの方が多いのですが。
そんなわけで些か混沌としているwebライティング業界ですが、やったらやったでそこそこ面白いです。最近はツイート一回につきいくらみたいなSNSを使った案件もありますので。ご興味のある方は「クラウドワークス」や「ランサーズ」で検索して、案件を覗いてみるのも悪くないかな~と思っております。
ちなみにプロフィールで小説書いてますアピールをすると、YouTubeのマンガ広告のシナリオ書いてみませんか? みたいな話がしょっちゅう来ますよ(笑)
ではまた~。
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