小説を読む二大メリット【なぜ今web小説をおすすめするのか】①
・「小説=エンタメ=読んでも時間の無駄じゃない?」と思い込んでいるあなたへ。小説を読むことで起きる二大メリットについて理解してほしい。
答えが気になるあなたは、読み進めていただければ幸いにござい。
タイトル通りのお話をします。結論から申し上げますと、二大メリットは以下の通りです。
①認知的完結欲求を下げる
②長期的な視点から考えると、読書後の罪悪感がなくなる
──アラビア数字と漢数字が混在するのちょっと気持ち悪いですね。
まず、①について。認知的完結欲求とは一体何かと申しますと「結論は絶対こうだ!」という物事を求める性質のことです。たとえば、ランドセルって今でこそ紫とかシルバーとか色々なカラーがありますけど、かつては「男子は黒じゃないとダメ!」「女子は赤じゃないとダメ!」という時代があったわけじゃないですか。こういう「○○は○○じゃないとダメ! 気が済まない!」みたいな欲念を認知的完結欲求と云います。
つまり、この欲求が高過ぎると曖昧なものであるとか、グレーなものを許容できなくなってしまうというわけですね。
で、たとえばメリーバッドエンド──読者によって結末の解釈が分かれそうな、小難しいタイプの文学作品って、読むことで私たちの認知的完結欲求を下げるかもよという調査結果があるのですよ。とどのつまり、上等なフィクションに触れることで、私たちは曖昧なものとか、グレーなものを受け容れられるようになるということですね。
とはいえ、それのどこがメリットなの──と。
はっきりしないものなんて別に受け容れなくてよくない? と思う方だって少なからずいることでしょう。が、この欲求って高過ぎることで人生の選択肢を、未来の可能性を潰してしまうのではないかと私は考えておりまして。
たとえば、私は今下記のブログを運営しているのだけれど(宣伝乙)。
ムラサキゴテン 一見、悪徳に見えて、ただweb小説を勧めているだけのブログ ✅https://murasakigoten.com/
やっぱり「ブログは時代遅れだよ」という外野からのご指摘はあるわけでして。コレ、その領域で甚だご活躍された方が云うのであれば構わないのですよ。ただ、それに挑戦したことない人間が「成果なんて出せないよ」と云い出したら、もうその人の中で今後ブログという選択肢なくなるわけじゃないですか。
「Youtubeは衰退気味だからダメ!」「これは文系には向いていないだろうからダメ!」なんて云い出したら、「あなた死ぬまで何するの?」というお話になるじゃないですか。
曖昧なものを受け容れるとは、すなわち自分にとって未知のもの、新しいものを受け容れる能力であると私は思うのですよ。
自分にとって未知のもの、新しいものを受け容れる能力が低いと、他人より時間の流れを早く感じてしまうかもしれませんよという注意喚起。
「今年もあっという間だったなぁ」と感じているあなたへ①
✅https://kakuyomu.jp/works/1177354054896176243/episodes/1177354054934019242
だから、小説──特に多様な解釈のできる文学作品を読むことで、そのメリットを獲得できるというのであれば、私のブログ基本そういった作品を中心に取り上げているので。読んでみてはいかがでしょうかというお話でした。念押しすると読んでほしいのは紹介している作品の方で。ブログ自体はどっちでもいいです。
ちなみにメリットの二つ目「長期的な視点から考えると、読書後の罪悪感がなくなる」については、タイトル詐欺で申し訳ないのですが次回説明させていただきたいと思います。「えっ、読書後に罪悪感? 達成感じゃなくて?」と思ったあなたにこそどうか続きを読んでほしい。「あっ、コイツわざと完了していない状態をつくって少しでも印象を強めようって魂胆だな?」と思われている方、察しの通りその線は大いにあります。
もし、興味があれば続きも読んでくださると嬉しいです。ではまた~。
※stand.fmで音声配信をスタートしました(というか今回のエッセイがまんま初配信の原稿です)。新たな層の流入を目指して。
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