おまけという名の何か〈お国紹介ニテ。〉➀

 ※帝壊歴42年現在においての情報である。


 エピトラト共和国


 今から42年前に起こったエピトラト革命により誕生した民主主義国家。革命以前のエピトラトは『エピトラト帝国』と呼ばれていた。


 帝壊歴とはこの革命を成し遂げた年に記念して作られた『帝国崩壊歴』である。


 エピトラト共和国は東の一部と,西を海に囲まれている国家であり現在国の北側に位置するナタ王国と戦争をしている最中である。


 陸軍、海軍を保有しており軍事力、国力の高さも相まって列強諸国の一国として全世界にその名を轟かせている。


 総兵員数486万8758名。ほとんどは徴兵された新兵である。


 海軍の保持する艦艇はは主力である弩級戦艦リンドレンド級三隻からなり、駆逐艦、巡洋艦、水雷艇、前弩級戦艦、準弩級戦艦などさまざまである。


 陸軍は機密事項が多いが、現在北部戦線に導入できる兵員は5個軍団に及び、現在戦闘中である兵員も含めると史上稀に見る大軍団となる。


 また、ナタ王国が開発、実戦投入をした『戦車』も現在開発中であり、大量生産ラインにまでたどり着いている。戦場でお目にかかれるときも近いだろう。


 共和国には名誉貴族めいよきぞくと呼ばれる家々が存在している。その家自体に貴族的な特権があるわけではないがこの『名誉貴族』の家系はエピトラト革命時に市民を指揮し革命を勝利に導いた貴族の末裔であり、市民の憧れである。


 名誉貴族を象徴する紋様もんようは国旗にも使われている。


 エピトラト共和国の国旗は白を背景に『折れた剣と農民のくわ』が使われている。『折れた剣』は名誉貴族を『農民のくわ』は革命に参加した民衆を表している。


 背景の白は国民全員が平等のもとに生まれてきていることの象徴であり、『折れた剣と農民のくわ』は革命で戦った市民の象徴である。


 共和国軍総司令部は共和国の西に位置する島国リンマトーレ王国と何やら密談のようなものを繰り返しているようだ。この密談が何なのかは近年中に明らかになるだろう。


 

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北部戦線ニテ。 石動 @isurugisuigi

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