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   〜 ヴェインハースト別荘 〜


  翌朝 エドウィン、遺体で発見される






         死因 

  宇宙悪夢的上位存在接触による″発狂はっきょう


 彼は上位者じょういしゃひとみを逃れて、この異世界に迷い込んだ瞬間から目をつけられていたのだ




  ″彼ら″に興味を持たれてはならない

    ″彼ら″に触れてはならない

      ″彼ら″こそ神秘

      




      宇宙は底にある





 しかして、無慈悲にも世界は進んでいく。

  ″モブである彼″を置いて、進んでいく。








          ⌛︎

          ⌛︎

          ⌛︎



 ーーその日の夜



 こっそりと抜け出したヴェインハースト邸を後ろに眺めて、追手が来てないことを確認する。


 大丈夫そうだ。


「……」


 俺は夜の通り沿いで、近くの店の窓ガラスをつかい、自分の顔を映して見た。


 エドウィン青年だ。

 

 うん、エドウィン青年なのは間違いないのだが……。


「なんか触手生えてる……」


 俺は外套の下から、ニュルっと伸びたり縮んだり、たまに青白く光ったりする触手を持ち上げてみた。


 自由に動く。

 まるで手足のようだ。


 そういえ66t.ば、おかしな、夢を2#(見た。


 俺はた3$+〒0しかに、あの魔獣と97+eyの戦いで死んだと58-[>思ったが……。


「ああ……宇宙が近づいて……ぃヒヒ……」


 いかん。また発狂してしまいそうだ。


 ふと、俺は視線を感じて背後へと振りかえる。


「わお」


「369aTt……9%8mwptt.@@mmw59……」


 俺の背後、遥か遠くのアステロッサ城の城壁に複数の細長い腕をもったアーモンドの実のような頭部をもつ″上位者″を発見した。


 あかんな。

 ″彼ら″が見えちゃってるよ。

 『フラッドボーン』の世界だと、上位者は神に連なる高次元存在とされてるから、普通は見ることすらできないんだけど……ああ、なるほど。


 どうやら、俺はいつのまにか上位者たちのいずれかとコンタクトして『瞳』を授かり、俺自身彼らの仲間入りをしていたようだ。


 今、交信、が、きた。


「ゥヒヒ……そんなに見るなよ。怖いだろ」


 俺は遥か遠方のエイメンドーズを睨みかえして、視線をそらさせる。


 ヴェインハースト邸で『おかしな水』を入れられたのが原因か、はたまた他に何か理由があるのかはわからない。


 ただ、まあ……この力があれば、これからは楽に世界を救えるだろう。


  3m#d,p(d'87-1×\)m8f.w.(9j9q3*〒


      ーーパチンッ


  6.j.€f^$<:…199w"rm,gm539:×¥w.々

 

  指をかるく摺り合わせ、音を鳴らす


  5^(3.g939.2m.@p」〜(6.6(.da0..3ap


  すると、俺の足元に夜がひろがった




    「らん、らん、らん♪」



   


   夜の中から妙な声が聞こえてくる






      先は諸悪の根源

    乳母がムルゴーを守る悪夢








  バーナムの悲劇を回避するには

    赤子・ムルゴーを殺すのは必須







  我らが主人公@ChikubiDaisuki0920


     彼に任せてもいいが


   やや……いや、かなり不安が残る






  よって、今からラスボスを殺そうと思う





    「まあ、なんとかなるかな」



          ⌛︎

          ⌛︎

          ⌛︎












      エドウィンはその後



      バーナムに戻って



   『医療教団』を実力行使で解体

   上位者たちを片っ端から蹴散らし


      その″神格″を吸収



        ついには

       宇宙の支配者

  

 『蒼ざめた血』すらくびり殺しました


 ″月″の支配権を手に入れたエドウィンは


     マーシー・クラフト

     クリテイト・クラフト

  ついでに瞳の魔女フィオラも連れて

   











   さらについでにアベル嬢も拾って

  

  危険すぎる『フラッドボーン』世界

       をあとにして



















     次元を開き、空間を越え


  安心安全な異世界へと引っ越しました



    



          ⌛︎

          ⌛︎

          ⌛︎








 のどかな草原が次元の境界線の先に見える




「んひゃあ!?」

「んにゃあ?!」

「痛っ! ちょ、なに″正妻″のうえに乗っかてるのよ、大きいお尻どけなさいよっ!」

「っ、そ、そんなお尻大きくないもん! それに、お貴族様だからって勝手にエドの正妻を名乗るなんて、身勝手すぎますよ! わたしはエドの婚約者なんだからっ!」


 かたわらで美少女たちが、騒がしくなり始めるのを横目に、俺はミスター・クラフトを念動力でキャッチして草原に″降臨″した。


 あたりの小動物たちがいっせいに逃げ始める。


「……この宇宙の神格にさっそく目をつけられたな……」


 俺は触覚を、16個先の銀河まで伸ばして、こちらをうかがいはじめた神格たちすべてに、睨みをきかせて、誰がこの宇宙の新しい支配者なのかを教え込んでおく。


 新しい″月″を手に入れる必要がある。


 この宇宙における″月″がなんなのか、まずは探すところから始めないと、平穏な日常は望めないな。


「グ、969ap…<,:3,・6〒→6・wmra59……」


 17次元神数法で、自分の勢力圏でこちらの味方になりそうな神格たちへ、俺の悪夢へと招待する。


 通常の人間が理解できるよう簡単にいえば、「ライングル作ったから、ちょっと入ってくんない?」という感じだ。


「エドウィンくん」


「っ、は、はい、なんですか、クラフトさん」


「もう危険なことはないんだね? ここでなら、あの怪物たちと戦わずに、ちゃんと、娘を幸せにしてくれるんだね?」


 ミスターは横で戦いはじめた少女たちを見て、不安に言った。


 俺はミスターを地面におろして、目をまっすぐに見つめて答える。


「必ず、幸せにします」


 そう、俺は力強く宣言した。





































   最終話『幼年期のはじまり』Fin











       〜 完結 〜














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 こんにちは

 ファンタスティック小説家です


 最後はかなり駆け足になっちゃいましたが、一応、これにて本作は完結とさせていただきます。


 新しい異世界でも、上位者を観測できてしまう主人公にとっては、″平穏″というわけにはいかないでしょう。

 それでも『フラッドボーン』の世界よりかは、いくばくか危険は少ない世界ですので、主人公はもてるチカラのすべてを使えば、安寧を守ることは十分に可能でしょう。


 それでは、後書きを終わらせていただきます

 失礼いたします


        ファンタスティック小説家

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【完結】やりこんだ死にゲーに転生、ただし【モブ】です〜ご存知″フロムハードウェア″の大傑作『フラッドボーン 』に転生した件〜 ファンタスティック小説家 @ytki0920

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