第5話 疑念の烏孫

お爺の方付けが終わり、僕はマイクロバスに擦り付けて煙草に火を点け、座って叔父が罠にかかるのを待った。叔父が来る時笑うのを堪えて、煙草を一口吸い「僕は本当に役立たずだ。でもびっくりしてお漏らししたことはないな。当時僕よりもすごい人がいたみたいだね!」


叔父の顔から笑顔が消え驚愕した様子で言った。「お前・・・誰から聞いたんだ?」


僕は大笑いして言った。「歴史ある塚をトイレとして使って刺激的だった?死体が起き上がって襲ってくるのも恐くないでしょう?あ、ズボンを脱いでないんだった!彼らは寛容だから数滴なら気にしないか!ははは・・・」


叔父は顔を赤らめ憤怒の形相で怒鳴った。「お前はまったく年長者に対して失礼だな。ここから出て行ってジープに乗りな!」


僕は伸びをして笑って言った。「行かないよ。僕と叔父は一番仲良しなんだから、後ろに行って空叔父と顔を合わせるより、ここにいて叔父と仲良ししている方がいいな。」


叔父は頭から湯気を立てて怒ったが、仕方がないという様子でいた。僕は煙草に火を点け叔父に渡した。彼はやっと気が晴れた様子で、また話が盛り上がった。


「叔父達はまた元手を損するの?」


「元手?俺たちは元手で商売ができるのか?俺はとっくにこの墓は盗掘されていると思っていたよ!こんなに長年いい状態で、周りに変な野郎も居ついてなくて、変だと思わないか?明らかに置かれたものだと思ったけど、お爺は降りて見に行って来いと言ったんだ!」


「絶対後からそう思ったんでしょ。その時何で言わなかったの?」


「うん。この塚がこんなに大きいと思わなかったから言わなかったんだ。万一大きな塚に一つだけだったら、自分で自分にびんた食らわせるようなものだろ?古い兜が出土してもロシア人はこれが嫌いだから成金に売るしかないけどな!」


話している途中で彼は勢いよくアクセルを踏み車を走らせた。「さあ出発だ。」


車はゴビ砂漠の奥深くに向かい、50キロにも満たない速さでゆっくりと走った。この車は断熱シートさえも貼っておらず、非常に蒸し暑かったので僕はいらいらしていた。ゴビ砂漠に入ってから、僕の鼻は乾燥して、叔父はしょっちゅう顔に濡れタオルを乗せていた。真似してみたら鼻は気持ちいいが、息が出来なくて耐えられなかった。

叔父は僕のことを気に掛けること無く、くねくねと車を走らせた。僕は振り返り左側に走る空叔父のジープを見ると、みんな落ち着きなく、きょろきょろ周りを見ていた。大力おじは望遠鏡で隅々まで見渡していて、時々僕に向かって手を振った。僕も時々彼に中指を立てたが、同時に道を行ったり来たりしているので変だと思った。僕は叔父に聞くと「塚を探してるんだ。さっき一つ見つけたからこの近くにまだあるはずだ。遊牧民が単独でいるはずないだろ?病気になったら医者に診てもらうだろ?」


僕はこの考え方には問題があると思った。もしさっきの一家が追い出された人達だったら?僕が疑問を口にすると、叔父は冷たい目で僕を見て「お前は軍衔の副葬を見なかったの?みんなが兜を被れるわけではないんだぞ!あの兜はどう考えても大家族だろ。大家族が追い出されて、遠くないところで一家全員死んでしまっただろうな!」


よく考えるとまだ腑に落ちないところがあったので、また聞いた。「じゃあ僕たちは何を探しているの?」


叔父はまた見下した目で言った。「お前には詳しく話せないけど、とにかく、あまり正しくない場所を探しているな。例えばごろつきがいるところとか、周りに草が生えてないところとか、周りに乾いた水泡があるところとか、沢山周ってゆっくり探すんだろう!」


これは・・・何が言いたいんだ?僕は窓にもたれて、あてもなく周囲を見たが、車が開いた時入ってきたバッタ以外、目に入るものは無かった。


突然叔父が車を止め、僕はまた車をドアにぶつけた。僕は怒鳴って言った。「今度車を停める前僕に一言言ってくれない!」


叔父は何も言わず車を降りて、斜面にしゃがみこんだ。そして犬のように腹ばいになり土の塊に鼻をくっつけ臭いを嗅ぎ、立ち上がって何事も無かったかのように再び車を走らせた。


僕は笑って言った。「叔父から叔父ニーズに改名した方がいいんじゃない?」


叔父は鼻の土を拭って「なんでだ?」


僕はわざとはったりをかまして「北京にいるある犬のことを知っている?」


「なんのことだ?」

「ペキニーズ!」


「お前はまた大人をおちょくっているのか?」


「さっきのはペギニーズの真似をしていたんじゃないの?」


「違う!」


「何をしていたの?」


「死人の臭いがしない!」


「何百年も前だから、臭いも何もないでしょう?」


「違う。土が細かくないし土の山に昆虫がいたからだ!」


「昆虫は死人がいる土にはいないの?なんで?」


「お前はなんて質問が多いんだ?昆虫は巣を深いところに作らないし、硬い土じゃないとだめだ。埋葬するところの土は硬くない。」


僕は考え込むように頷いた。その時遠くないところに山の斜面が見えた。車3台は約束もしていないのに速度を落とし、車間距離を縮めた。僕がまだ何も聞かないうちに叔父が「ここは山も水もあっていい場所だから絶対あるはずだ!」


僕は「この小さいのが山なら、公園の築山はエベレストだね!」


叔父は蔑んだ目で「うるさいな!これは何百年前が大きい山だったんだよ!草と木が無くなって上の方の土が吹き飛ばされたんだ。数千年前この大海原に沢山魚がいたんだと思う!」と言った。


僕は楽しくなって「すごいね!数千年前魚がいるかどうかも知っているし、仙人にでもなったつもり?」


叔父は「すぐ墓が見つかるはずだ。ひょっとしたら巻貝や貝殻の化石が見つかるかもしれない。時期にわかるさ。」と言った。

「叔父、さっき山や水って言ったけど、水は?」


「馬鹿だな。さっき自分で貝殻の化石を探しに行って来いと言っただろう。これこそ水じゃないのか?」


僕はめまいがした。そもそも昔の人は海を見つけられないし、貝殻の化石があるところは水があるに決まっているではないか。言っていることはわかるが、僕は化石があると信じられなかった。こんな人里離れた場所に化石があると言うのか。もしこの墓のものが不要なら、この化石を持ち帰ってお金にしようと思ったが、後からこの化石は一銭の価値もないことが分かった。巻貝の化石はウイグルのゴビ砂漠ではありふれたものだったのだ。


お爺の車が停まり、花姉が車から降りてきた。しゃがみ込んで、大きい鏡を出して何かを見始め、僕たちも近づいた。ここは山の麓涼しい場所で、僕は新大陸が見つかるか興味は無いので、化石を見つけて一儲けしてやろうと、直接斜面に向かった。僕が道をよく見ても、大きな石か小さい石しかなく、斜面の上まで着いてしまった。僕は山の麓に向かって叫んだ。「叔父!よくも騙したな!巻貝なんて一個も無かったじゃないか!」


叔父は機嫌が悪そうに言った。「山の裏側は見に行ったか?」


叔父が僕をからかっているんじゃないかと思ったが、行ってみることにした。山は太陽に背を向け、ソクズが生い茂っていた。僕はうかつにも転んでしまい、痛痒かったのでひっかくと傷口が裂けた。僕は姿勢を正し、ゆっくりと斜面を降り始めた。もうすぐ山の麓に着こうという時に奇跡がおきた。あ・・・あれは貝の化石だ、こんなに沢山!本当に小さいけど巻貝があった。驚くことに自分の足で踏んでいるのが全部化石だということに気づき興奮しポケットいっぱいに詰め込んだ。僕はもう少し大きいのを見つけたくて探していたら、大きいのを見つけ、歯で咬んでみると全て石など典型的な化石だった。珍しいものだから帰ったら友達に送ってやろうと思った。


2つあるズボンのポケットは片方は巻貝の化石、もう片方は小さい貝殻の化石でいっぱいになった。僕は満足して帰ってお爺のところに近づくと、彼らは一ヵ所に集まり誰一人何も言わず左右を見ていた。


大力おじは暇で散歩している時の様にうつむいて何かを探しており、叔父も同じ様にしていた。空叔父とお爺はしゃがんで、何かを見ながら後ろ向きに歩いていた。花姉はさらに遠くでしゃがみ込み地平線を見ていた。


僕は邪魔してはいけないと思い、大力おじに近づき「大力おじ、金を探しているの?」と言った。


叔父はぼそぼそ言った。「切り株や火で焼いた痕跡や人が住んでいた痕跡が無いか探しているんだ。」どんな痕跡があれば人が住んでいたことになるのか知らないが、僕も同じように頭を下げて探した。約20分経っても少しの手がかりも見つからず、そこかしこに敷き詰められた石以外はバッタが時々跳ねているだけで、他に興味を引くものは無かった。僕は探すのをやめ、お爺のところまで行ってやっと何か他とは違うものを見つけた。地面には石で作られた大きな円があり、よく見ないと分からないほどだが、半分以上の石は埋められていた。これはまさか墓なのか?でも地面は平らで、誰がこの様に埋めたんだ?


僕はお爺に静かに聞いた。「お爺、これは墓なの?」


お爺は何も言わず、花姉が遠くから走って来て、お爺に頷いた。お爺は深く息を吸い「この下に硬貨がある!」と言った。


僕はこの“硬”は価値のある副葬品か、下に何か埋まっているのか分からなかった。僕は円の側から飛び跳ねて見ていたら、足が痛くなり、それでも何も見つからなかった。お爺は叔父達に叫んだ。「もう探さなくていい!ここは人が住んでいなかったようだ!」


みんな集まってきてお爺が言った。「何か烏孫族の墓や千年の歴史のにおいがしたが、違ったようだ!前のあの墓も数百年の歴史があるが、遠すぎる!」


僕はお爺に「何かおかしなことがあったの?」と聞いた。


お爺は僕を引っ張って言った。「この円を見てみろ!実は単純な円ではなくて、太陽を表している。もし太陽の方式で埋葬したならこの墓は少し面白いところがある。でもさっきのあの墓から40キロも離れていないところにある。何か変だということがわかるか?」


僕はぼんやりお爺を見て、頭を振った。


お爺は言った。「昔の人の習慣で、自分の墓が他人の墓と近過ぎるのをあまりよく思っていなかったんだ。あることにはあるが一般的にはとても少ないんだ!」


僕は突然良い想像が浮かび「お爺、この墓の下にある40キロ離れたところのも家族で、もしかしたら一生この墓を守っているかもしれない。」と言った。

お爺は頭を振って「数百年守っているんだったら、なんで儂たちは他の墓を見つけられないんだ?」


「お爺、もしかしたら急いで埋めたのかも!それか彼らはそもそもここに墓があるなんて知らなかったのかも!」


お爺は煙草に火を点け言った。「もしこの印が烏孫族のもので無かったら、下のものは胡散臭いな!」


叔父は聞いていられない様子で「お爺!そんなことはいいから、先に開けちゃおうよ!太陽に晒せばどんなものなのかわかるでしょう!」


大力おじも煙草に火を点けた。


お爺は動かなかったので、空叔父が近づいて言った。「俺はどう考えてもこの入り口は、何の意味もないと思う。」


お爺は言った。「おそらくそうだろう!さぁもう行こう!」


みんな車に乗り始めたが僕は聞いた。「叔父、僕たち掘らないの?」


叔父は言った。「お前は自分の頭でも掘ってろ!今日はあと数時間したら暗くなる。もしマフィアが来たらどうするんだ!?」


僕は考えて聞いた。「じゃあ僕たちは帰るの?」


叔父は言った。「どこに帰るんだ?俺たちは20キロ先まで寝床を探しに行くんだ!」


僕は驚いて「え!また荒野で寝るの?」


みんな僕を無視したので、僕は仕方なくみんなに続いて車に乗った。


僕たちは落ち窪んだところで野宿した。ここは前の場所よりひどく、大力おじも叔父も薪を見つけられず帰ってきた。空叔父はジープの後ろから半袋の木炭を取り出し、火をおこし始めた。


一番下に羊皮の紙を敷き、枯れ草を探し木炭を置いてガソリンをかけた。青色の炎広大なゴビ砂漠に燃え上がった。この木炭は風に弱いから穴を掘っていたのだと納得した。目の前の親戚たちはみんな野宿の専門家だと思った。


夜叔父が即席麺を作った。忙しい一日だったので、暖かいスープを飲むと気持ちが落ち着いた。落ち着くと自分が虚脱状態になっているのに気付いた。煙草に火を点けても吸うのが面倒になる。僕が横になると、叔父がすぐにタオルを僕に放った。「拭きな。墓に入ったから色々なものが付いているだろ。拭いた方がいい。」


僕はタオルを受け取り臭いを嗅ぐと、病院の消毒の臭いがした。僕は以前飼い犬を洗う時にこのタオルを使っていたことを思い出し、やられた!と思った。横目で花姉を見ると演劇を鑑賞するように僕を見ていた。恥ずかしくなり、タオルを持ってジープの後ろに回り、洋服を半分脱いで、身体を拭きながら、いつもしているように周りを見て、人に見られていないか確認した。消毒液で足のソグスに刺されたところを拭いた。これは痛い!僕は足を切り落とした気分になった。


身体を横にした時奇妙なことが起こった。横になると全身気持ちよく、前回のべたべたしたような感覚は無かった。上着をしっかりかぶって、満天の星空を見上げると手が届きそうだった。周りからはコオロギの鳴く声が聞こえ、心地よい風に暖かい空気が混ざり眠りに誘われた。


寝返りを打つと、ちょうど花姉が見えた。口に猫じゃらしを加えて、ゆらゆら揺らして、髪の毛をいじって星空を見ていた。心の中で、彼女も僕と同じ星空を見ているのだと思った。そのうち瞼が重くなってきて、眠りに落ちた。


早朝、尿意で起こされ周りを見ると、火にはまだ余熱が残り、太陽が照りつけ、僕の身体には花姉の上着がさらに一枚多くかぶさっていた。淡いジャスミン香りが気分を爽やかにした。しかし僕は全身が痛んで、口が渇いていた。目を擦ると、脳が腫れているような感覚になった。花姉が僕の近くで突然咳をして僕を驚かせた。振り返ると彼女が生姜湯を持って来てくれていた。「早く飲みな。ちょっとしてナンを食べれば気分が良くなると思う。今日も忙しくて構ってられないから、色々なものを見てみるといいと思う。」


彼女はそう言うと行ってしまった。少し飲むと、気分が大分良くなった。続いてお腹に溜まったおしっこに生姜湯が加わり爆発しそうになったので、飛び上がり走った。遠くまで走って行きベルトを外しておしっこをした。ああ、なんて気持ちいい。その時少し荒れ果てた場所を見つけた。そこは激しく陥没していたが水がたまっている様子はなく、地盤沈下しているように見え周りにはソグスが生えていた。もしここに来にくかったら、ここにこんな景色があるのを見つけてなかっただろう。僕は叔父達に笑われないように、見間違えていないか一通りよく見た。陥没したところを踏んでみると地面は硬く、陥没したところから下に黒い穴が空いているのが見えた。僕は飛び上がり叫んだ。「叔父!叔父!墓を見つけたから早く見に来て!」


その時はみんな昼ご飯を食べているところで、叔父は干した馬肉を割きながら「また水たまりを墓だと言っているのか?」


僕は急いで走って行き、息を切らしながら言った。「違うよ!周りに水の跡なんて無かったし、ソグスも生えていて円になってた。地面も踏んでみたし!」


空叔父はそれを聞いて、手のナンを放り出しジープを走らせて来た。彼ままず、周りのソグスを切って、しゃがみ込み周りを観察した。そしてナイフで土を刺して押しのけた。土を手に取り臭いを嗅ぎ手で触って一番下にある土を口に運んでじゃりじゃりと音を立てた。そして立ち上がり「これは墓だ。でも人のではないな。」


「え?人のじゃない?なんで人じゃないとわかったの!?」


空叔父は言った。「当時ここが大草原だった時、ここは陥没した穴があり、羊や子供が落ちた。昔の人は羊や子供が神隠しにあったのだと思ったのだろう。でも彼らもこれ以上神隠しに遭いたくなくてお祓いをしたんだろう!」


僕は続けて「なんで?なんで?」と聞いた。


空叔父はベルトを緩めておしっこをしながら続けざまに言った。「手を穴に入れたら、風が吹いている感じがするだろう。それは下が空洞だからだ。それにこの近くにはこのような穴がまだいくつかあるだろう。加えて外にいる虫は下に巣を作って住んでいるだろう。」


僕は手をあの穴に入れてみると、身体に風を受けた。先ほど穴を触った時、ひんやりした風を感じた。


空叔父は続けて「あと穴の風は水気を帯びていたから、この下は地下水があるだろう。この周囲の草を育てているんだ!」と言った。


言い終えるとズボンを上げて、がっかりした僕を置いて行ってしまった。僕は怒鳴り散らしたくなった。この陥没した場所は、なんで僕の前に現れたんだ。僕は思い切り石を蹴った。痛くないようにしたかったが、ソグスに刺されてしまった。僕は痛みに顔をゆがめ野宿の場所に戻り、面白くなさそうにナンをかじり始めた。


叔父がお爺に先ほどのことを報告した。お爺が車の側で大声で笑いながら聞いているのが見えた。今日の朝は本当に運が悪い!僕はジープを引っ張ってきて、退屈そうに彼らが家財を片付けているのを見ていた。


しばらくして、お爺が車から手を振って合図し僕たちは出発した。


車はまたあの場所に戻って来た。お爺は急いで掘る様子は無く、円の周りをゆっくりと歩き始めた。煙草に火を点け背伸びをして「ここの周りを日よけで蓋をしておけ。円から半メートルのところから掘り始めるぞ!」


空叔父、叔父、大力おじはジープから8メートル以上の黒い日よけを出した。彼らは車を三つ角まで走らせそれぞれ日よけを車の上に固定した。あとの一辺は鉄骨を探し出して固定した。花姉も含め彼らはくわを持って掘り始めた。僕は桶の土を倒しながら、くわを彼らに渡したり、忙しくてんてこ舞いだった。防水服を着ていなければ案外耐えられる物だなと思った。この墓は異常なほど掘りやすく、最初に石を砕いた以外、下には石が少なく全部土だった。この土はしっかり固められていたが、一度くわを入れると大きく土が剥がれてくれたので、かえって掘りやすかった。僕は時々叔父たちと替わってあげたり、彼らに水を飲ませたり、煙草を吸わせたりした。


昼ご飯の頃には、円の外には溝が掘り上がっており、深さは半メートル程あった。僕は馬の腸を咬みながらナンを食べ、あの溝を見ていたが、あれをどうするのかは想像できなかった。まさか本当に入り口なのかな?ご飯を食べている時、皆体力を節約して誰も話をしなかった。ご飯を食べて10分もしないうちに、彼らはまた深く掘り始めた。僕は炊事係になって彼らの食べ残しを片付け始めた。

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