地に着いた日常の描写と、時折、現れるシリアスさは、ともすればテンプレートと感じる方もいるかも知れませんが、仮にテンプレートだったとしても物語を彩る登場人物の魅力は本物で、評価を何ら毀損するものではないと断言します。
いい意味で引っかき回すヒロインと、それに乗せられている風でほのぼのした空気にする主人公の描写があるからこそ、時折、顔を見せるシリアスさを引き立て、ラブコメにドラマが加えられていると感じます。
どのような結末になるか想像が付きませんし、まだ49話を読んだところですが、完結まで追った時、「ハッピーエンドをありがとう」といえるはずだと思わされる優しさを持つ物語でもあります。