初めまして、斑猫と申します。
私見で恐縮ですが、異世界物が流行った根底には、『二次創作』の
濫用があったのではないかと考えております。
かつて某投稿サイトでは二次創作を許容しており、その中で投稿された
作品群に「○○の世界に転生」だの「キャラクターに憑依」だのという
はじまりで作中世界に介入する二次創作が散見されました。
後に著作権の問題等で件の投稿サイトは閉鎖され、大本であったサイトでも
二次創作はほぼ禁止となりました。
(別のサイトで二次創作が許可されているところもありますが)
……オリジナルで物語を作らねばならないとなったときに、前述の「転生」の
要素が引き継がれ、なおかつ「簡単な」物語として、「異世界もの」が
繫栄するようになったのかもしれません。
ちなみに、「異世界もの」及びかつて二次創作で頻出する
「神様がお詫びに転生・憑依を行う」という流れにも源流と思しき
物があるようです。
1998年に出版された森絵都先生の「カラフル」には、死亡した少年の魂が
天使の介入により人間の肉体に宿る描写がありますし、2007年放映の
「ドリームアゲイン」というドラマにも、死亡した人間が別の人間の
肉体に宿る描写があります。
先述の「神様が……」という描写も、もしかしたら上記の作品の影響を
書き手が多少受けているのかもしれない……とは邪推でしょうか。
(尚、上記二作を批判する意図はございませんが)
長々と失礼しました。 ではまた。
作者からの返信
>斑猫 様
稚拙な論評をお読み頂き、ありがとうございます。
まあ、この論評については、私個人の意見としてご理解下さいね。
物事、解釈については様々な見分があります。故に、千差万別の意見が存在するかと……
つまるところ、『 簡単 』なモノに、『 無責任 』な賛同者が群がり、本来の『 価値観 』が見失われているのが、現在の実情かと推察致します。 現状況が『 心地良い 』と感じられる人々によって、全ては、異端な所へ押し流されて行くのです。
私は、流されては行きません。 『 流れて 』行こうと思っております。
編集済
異世界ファンタジーの方が書きやすい。なぜなら世界観を自分で作り出せるから。取材しなくても書けるから。楽だから。
ご指摘もっともです。私自身、こういうことを分かった上で書いております……。(といってもリアリティを出すために取材はしますが)
でも夏川さんが言う『異世界』とは、流行りの転移転生ものや、いわゆるゲーム要素に関してのことでしょうか?
作者からの返信
>朝斗まな 様
ひと口に『 異世界 』と言っても、時代によって変化があります。
まあ、本編で私が言う『 異世界モノ 』とは、おっしゃる通り、転移・転生・召喚が出て来るモノ・・ そう、ゲーム感覚のモノも含まれますね。
異世界に転移する理論の踏襲は、この際、置いておきましょう。 物理的に説明するのは無理ですし、理解を促すのも、物語の展開としては無意味な事です。
ただ、私が提議したかったのは、転移する理由付けが、あまりに安易・曖昧で不鮮明である現状です。 加えて、物語の展開に関する経緯にゲーム感覚が優先し過ぎ、物語の展開がワンパターンになっている点です。
つまるところは『 やりたい放題 』、もしくは、尊読する作品の模倣による部分が創作の出発点となっている作品を指します。
たまに「面白いかも」と期待して異世界もののアニメを見ることがあるのですが、「え、なんで今転移したの?」と思うことがしょっ中です。
突然の転移や転生、主人公はなぜか最初から強い、どれも同じような設定に「またかよ……」と思うばかり。
とても共感できるエッセイです。
作者からの返信
>鈴草 結花 様
コメント、ありがとうございます。
何でもアリの創作の、まさに極致です。
『 やりたい事 』を最優先した結果が、『 とりあえず、転移 』。
なぜ転移したのか? その設定を考える事すらしないのですから、その後の展開など眼中にありません。 とにかく闇雲に、やりたい事・書きたいシチュエーションに没頭します。
だから、ドキドキ・ハラハラ、クールな『 坊や 』が、圧倒的な力でモンスターを倒し、ポイントを上げて武器を賞与。 美少女から好かれ、王からは好待遇を与えられ・・ ああ・・ もう、列挙する事すら、ヤになって来ました。
最後まで、お付き合い下さいね。
異世界ものはあまりにも多くなりすぎて同じようなものばかりになってますからね。
とはいえ、そのなかから光るものがあればと思い、ついつい読んでみる……。
私も書いたら似たような話になりそうです(^_^;)
作者からの返信
>ともはっと 様
ご無沙汰しております。
応援が増えると、久方振りの方々も来て頂けるので、とても嬉しいです!
まずは、稚拙な論評に応援・フォロー頂き、ありがとうございます。
私も、一握の期待を持って、読んでみるのですが・・・
長編だと、最近辺りの更新章は『 マシ 』になっているのかな、とも思い、粘って読んでみるのですが・・・
結果は、落胆する事がほとんどです。
応援を頂いた方も提議されておられましたが、異世界モノの創作物は『 異世界カテゴリ 』を創設して、ソコに集めたら良いのではないか、と思います。
ファンタジー、SF、現代ドラマのカテゴリには、転移・召喚・転生・ポイント及び武器の賞与・取得・・ と言った展開は、全く無しにした作品を集めて欲しいものです。
こんにちは。
いやー、ストレートなお話で自分が普段から抱いていた違和感なんかを再確認させて頂きました。
確かに何でもありだから簡単に進めていけるんですね。
そして転送や転移した理由なんて不要。。。
これは拙作に頂いた感想にもありました。
世界観を構築するための設定なんて読む側で勝手に補完するからサッサと物語を進行して欲しい。
これもメッセージなんかで頂戴しました。
何でもありは、何でもやっていい事では無いと自分は考えています。
最近、新作を見切り発車で書き始めましたが前作を教訓にまず各エピソードを出来るだけ短く!を目標に書いています。
今度はくじけず頑張りたいです。
引き続き勉強させて頂きます。
作者からの返信
>月光狼 @ MoonLightWolf 様
応援頂きまして、ありがとうございます。
『 読む側で勝手に補完する 』ですか・・・
私的には、ちょっと、引きますね。
どんだけ、この作品の世界観を理解してんの? と問いたくなります。
インスタント食品じゃないんですから、もっと描写を味わってほしいですよね。
これも価値観の差、ですか。
創作って、ホント難しいですよね・・
是非とも、後半もお読みになって下さい。
また、ご感想など頂けたら、幸いに存じます。
異世界モノ読む人です。
転移・転生などの理由がない→神さまパワーや召喚はは理由にならないのですか?まあ、それでもパターン化してますが、母数が多いので仕方がないかと。それで割り切れないなら異世界の現地人が主人公の作品を読んで下さい。僕はSFとかで出てくるワープする宇宙船と同じ感覚で読んでます。
作者からの返信
>@61ue6ird さんへ
コメント、ありがとうございます。
神様パワー・召喚ですか…
何で『 神様 』は、主人公を召喚したのでしょうか? 私が疑問視するのは、ソコです。
召喚ありき、異世界移転ありき… となっているところが、気になるワケです。
ワープ… 相対性理論では、大きな質量がある時、時空が歪んでいると考えます。 ブラックホールでは、時空が深い谷底状態にある訳です。
その状況を反転して出来たホワイトホール(物質が光の速度で飛び出して来る状態)も存在し、それらをつなぎ合わせたワームホールを介すると、一瞬にして何億光年もの距離を飛び越えられる、と考えられています。 これが、ワープの参考原理ですが、う~ん… 現在の人間が考え得る現代科学では、実際には、無理なハナシです。
しかし、原理的には整合性が存在する為、ワープはSFの分野に属している訳です。
ちなみに『 超能力 』… これは、実際に、国家秘密で研究をすすめている(らしい)某諸外国もありますので、ファンタジーの世界観とは一線を画す、と言うのが通例のようですね。
まあ、人それぞれに考え方がありますので、この説明が全てではありませんが、私は少なくとも、そう考えております。
ちなみに、私の拙作で、ヒト(男女)が、突然に入れ替わる作品がありますが(カクヨム公開済)、稚拙な『 言い訳 』ではありますが… 異星人の地球人研究実験が失敗し、男女が入れ替わったと言う設定になっております。
つまりは、そう言った『 設定 』らしきモノも無く、道を歩いていたら異世界に飛んだとか、神様が無責任に、何とな~く転生させたとか… 状況の設定がなされずに『 異世界スタート 』している状況に憂いているのです。
…別に、どうでも良い事なんでしょうケドね。 創作は、自由なのですから…
ただ、真剣にSF作品等を執筆されている方もいらっしゃるのは事実ですし、現状です。 あまりに他人を無視した『 振る舞い 』はどうか、と思った次第です。
論評と同じく、この意見は、あくまでも個人的意見ですので、悪しからず……