ジョイという男への応援コメント
この話が一番好きです。
ジョイさんの適当さというか、社会人になったら、こういう風に距離を詰めて馬鹿話してくれる人、本当に貴重だよなって思います。
男の友情というか、一緒になってアホなことしてくれる友だちというか、子どもに戻れる瞬間というか、その場に居合わせただけの細い糸のつながりが、なぜか十年後とかにふと思い出すんです。
作者からの返信
鷹仁さん
コメントありがとうございます。
そうですね。本当に貴重で、本当に馬鹿なんですよ、このジョイは……(笑)
無理やりショートにまとめた拙いストーリーですが、こうして素晴らしい読みかたをしてくださって嬉しく思います。
ちなみにこの話は実話ですので、今夜も日本のどこかで陽気なブラジル人がジャックを飲んでいることでしょう。
排泄的コミュニケーションへの応援コメント
文節を分けずに、思考を垂れ流す主人公の語る世界は現実なのか?
効果的な視覚効果が無気味さを増しているようで。
妻はほんとにいるのか?
主人公の語る部屋が存在するのか?
文字情報を溢れさせることで、嘘の世界を垣間見る気分でした
作者からの返信
ぽんたさん
ありがとうございます。
『排泄』と出たときに、もうこのテイストしかありませんでした……。いかようにも想像できますよね。
読んでくれて感謝します。
怪盗Smithへの応援コメント
怪盗が奪ったものは、「私」の「終わり」だったのです。夢の中で「終わった」人達に逢い、「私」も「終われた」のだと「終わり」を迎えた母に寄り添いますが、「終わり」を返してもらっただけで、子供の頃から老いるまでの「終わり」までの過程がまだ精算出来ていなかった「私」は、そこで夢から覚めてしまう。再度「終わり」に立ち会えるのは、きちんと老いて朽ち果てるまで──というのが、私の解釈でした。
きっと、作者の意図する本質とは的はずれな見解だと思います。が、こうした解釈も、あっていいのかなと思うのです。・・・私自身がこういうのも違う気がしますが。
作者からの返信
亡糸さん
続けて感謝いたします。
なるほど興味深い解釈です。
それにその話ですと、ある意味ハッピーエンド、もしくはまさしく童話になりそうですね。
何が正しくて、何が違うというのは、この作品集にはありません。ただ私は本作たちのコメント欄で、皆さまの解釈を読めることがとても楽しいです。
この亡糸さんのコメントは、作者としてハッとさせられるものでした。
素晴らしい解釈だと思います。
ありがとうございました。
ジョイという男への応援コメント
美しい短編集ですね。
嫉妬で歯軋りします。
言葉に棘を持たない。じっと静かに耳を傾けていたくなります。
何が美しいのか、特徴を一言で形容させてくれない。
心に引っかかった一瞬の出来事や情景、モチーフを
描く作品ごとに姿を変える自由さは、水のようです。
しかし同時に、意思を持った魚でもある。
たとえるなら、この書き手は波の立たない深海そのものであり、深海を統べる太古の魚に乗り移ることも自由にできる存在といいますか。
作者からの返信
陶守さん
コメントをいただきありがとうございます。
全編通してのご感想とても嬉しいです。
なんとなくですが、文章のやわらかさのようなものを感じてくれたのかな……と思っています。それなら幸いです。というのも、子どもに読んでもらいたい意識で書いていますので、童話のような抽象的で、でも単純で優しい印象を受ける短編集を目指しています。
棘がない云々の読者感触は嬉しい限りです。
ちなみにですが、最後に入っているジョイの話だけは実話です(笑)
マスターの名前を変えて、最後の言葉をボカしただけで、日本のどこかにジャック好きのブラジル人マスターは実在します。ぜひ探してみてください(笑)
この度はありがたいコメントをいただきまして、大変感動しました。
ありがとうございました。
鉛のようにおもいへの応援コメント
これは気になる一編ですよ。
私なども、鉛筆を削っている時って、ちょっと悪いことをしているような気になることがあります。カッターナイフで鉛筆を傷つけているから?
あの鉛の色とか粉の飛び散り方とか色とか…短い字数で黒川さんは上手く表現されていると思いました。
作者からの返信
りんさん
読んでくれてありがとうございます。
いくつかショートショートを置いている中で、本作にコメントをいただけるとは思いもしませんでした。ハッピーな後味の小説が好きな私にとって、これは一転渋くてやるせない色味です。
何が誰の琴線に触れるかわからなくて面白いです。
この度は嬉しい感想をありがとうございました。
排泄的コミュニケーションへの応援コメント
わかりにくく書いているようでいて、“排他的コミュ二ケーション”という意味では分かりやすいですね。実験してるといいますか、文章を楽しんでる感が伝わってきます。
というか、人間って、自分だけに分かる言葉で思考して、人に伝えるときに社会性というフィルターを通して翻訳してると思ってます。
この話は、人に伝える前の頭の中でぐちゃぐちゃ考えている内容をそのまま文章にしたようですね。頭の中は脈絡のない連想ゲーム。自由です。
作者からの返信
鷹仁さん
こちらにもコメントをくださいましてありがとうございます。
仰るとおりで本作はいわゆる「垂れ流し」です。
もちろん多少のスパイスは加えておりますが、所詮は垂れ流し……鷹仁さんのように寛容なふところと出会って初めて完成すると思っています。