編集プロダクション・ファルスの事件記事~ハーレム占い師のインチキを暴け!~

作者 芦原瑞祥

30

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★★★ Excellent!!!

若い女性が怪しげな占い師の庵に行ったまま帰ってこない。
小さな編プロに持ち込まれた相談から、一人の女性編集者がその庵への潜入取材を試みる——!

カルトや霊感詐欺に嵌ってしまう人の心理が非常にリアルでした。
「これはインチキだ」と分かっていても、言葉巧みに心理誘導され、相手のペースに呑まれていく織田さんの様子にハラハラ。
同時に、これは誰しも付け入られる可能性があることなんだなと実感し、ゾッとしました。

次第に明らかになる、悍ましき占い師の実態。それらを全て白日の元に暴き出していく第三幕は圧巻で、本当に読む手が止まりませんでした。
リアリティある心理描写に、宗教的な知識もふんだんに盛り込まれ、読み応え抜群!
また、ほんのりある恋愛パートでも、織田さんにがっつり感情移入しました。

明るい希望の開けるラストに、爽やかな読後感です。
どれほど特別な力があっても使う人の心次第であり、自分の心を揺さぶられないように気を付けねばと教訓も得ました。
最初から最後まで面白かったです!!

★★★ Excellent!!!

知人の女性が占い師のもとに行って帰ってこない!?
女性を助けに行くために客を装って潜入取材するところからスタートします。

しかし相手は僧侶。複数の若い女性を洗脳して従わせる話術に飲み込まれ、一筋縄では行きません。しかも主人公自身もマインドコントロールされかけます。

僧侶の起こす超常現象は、実際に信者を従わせるのに充分なパワーを持っていますが、科学的に解明しながら、不正を暴いていきます。

通常、宗教やオカルトときたら、どこかファンタジー的な要素が入りやすいと思うのですが、あくまで現実的に問題を解決していきます。

文章は非常に読みやすく、要所で専門用語も登場はしますが、読み手にストレスをあまり与えることなく読み進められます。

★★★ Excellent!!!

 英語ではニュースキャスターのことをアンカーパーソンと表現するそうだ。番組の中心として活躍することからきている。
 一癖も二癖もある登場人物達が、主人公を中心に動き回る様子が手に取るように把握できる。
 また、作者の隠秘や宗教に関する非常に広範な知識も無理なく伝わるように工夫されておりこの点でも敬服である。
 必読本作。

★★★ Excellent!!!

正体不明のハーレム占い師のところに潜入取材しつつ、女性を救い出す話なのだが、一筋縄ではいかない状況が続き、夢中になって読めます。特に占い師が容易に攻略できそうにない雰囲気。素人が丸裸で潜入して、この難しいミッションをこなせるのか。続きが気になります。主人公のオダサクの心の隙間に入り込んでくる話術・空間の作り方も巧み。援軍を要請する!