刹那伝説
タアナ です。
第1話 刹那伝説
【刹那伝説】(せつなでんせつ)
(第一章 バリ伝説)
私の名前は瞬谷刹那
しゅんたに せつな
19歳 分類:女性
刹那と言う意味は 一瞬
この名前の由来は人生は地球が誕生した
年月に比べると人生は一瞬(瞬き)に等しい
だからこそ大切に大事に生きろと!と言う両親の思いがあるらしい
平凡な高校生活を終えて
平凡な会社に就職した
会社の名前は平和コーポレーション
人員30名で
海外の家具の輸入会社である
刹那は家具や海外に憧れては居なかったが
なんとなくタイミングというか
流れで就職した。
女性が25人居て 刹那はすぐに
みんなと打ち解けた
この会社の特徴は
元気はつらつのカリスマ社長の存在だ
みんな頑張ってるか!!??
今日も売って売って売りまくれ!!!
よーし今年も社員旅行は海外だ!!
ピンチがチャンス!!
調子良い時こそがピンチ!!
なかなか良いことを言う社長さんだなと思った。
就職して半年が過ぎ・・
今年の社員旅行はバリ島だ!
バリ島? インドネシア??
やっぱり海外は素敵よね~
青い空
青い海
一番仲の良い田口萌がぼそっと話した
でも青い空や海は 沖縄だって同じでしょ?
違うのよ 海外と言う 解放感!!
社員旅行が楽しみ~
そうなの?
そして刹那は初めて海外の地に降り立った
ゴージャスなホテル
ホテルの敷地内にはいたる所に 石像が配置されていた
どれも獣のようで鋭い眼球でこちらを睨んでいる
こわい!
英語が得意な秋本がガイドに訪ねている
刹那!この石像は全て守護神
神様なんだってさ!
こんな怖い神様なんて初めて見る・・
【これが刹那伝説の始まりだった】
楽しい一週間はあっと言う間に過ぎた
最終日にみんなで名所めぐりをした
温かい風
明るい人たちの笑顔
青い空
青い海
あの巨大な石像は何?
現地の日本語が流暢なガイドが答えた
あの石像はインドネシアの象徴なんだ
大昔他国がこの国に攻め込んで来た時に
王は降伏しようとしたが
姫様が自ら進んでその敵に立ち向かった
降伏なんてしたら民の生活はどうなるの?
みんな奪われ 豊かなこの地も壊されてしまう!
父上! 私はこの国、この国を愛してくれている
民のために戦います!
何を言う!! マティア 敵の軍勢は
わが軍の10倍だぞ!
10倍でも100倍でも1000倍でも
この国と民を脅かす敵には立ち向かいます!
壮絶な戦いの末 マティアは戦死した
敵の総大将のメイベル将軍は
マティアの胸に剣を突き刺した時に
周りにはまばゆい光が・・
インドネシアの守護神の蛇神ゴムスが現れた!
メイベル! マティアは朽ち果てても
マティアの意思を尊重しこの地はワシが守る! 周りを見よ!!
数十万という蛇が兵士たちに襲い掛かる
ひけ!ひけ!退却だ!!
姫が命を懸けてこの国を守ってくれたぞ!!
民が雄たけびを上げた
その石像だよ
刹那の背中に雷が走った
私の知らない伝説がここにあるんだ
伝説じゃ無いよ真実さ! あはは
真実?? もっともっと知りたい!
刹那はそう思った
帰国後 刹那は硬い決心をしていた
バリ島に住む! バリ島で仕事探して住みたい!!
刹那は思い込んだらまっしぐらの女性である。
しかし貯金が無い
社会人になってまだ半年の刹那にはそんな余裕は無かった
こうなったら!!
両親に相談する刹那
大反対の母親
父が言った
行きなさい 刹那お前の思うままに
お父さん達はお前の花嫁貯金をして来た
母さん それを刹那に
でもお父さん!
人生なんてこの地球が誕生してからの年月を考えると一瞬!
だからこそ人生を大切にしなきゃならない
パパ!ありがとう!!
まだ入社して半年の会社を辞めて 刹那はインドネシアの地に 一人で立った
刹那は迷わず 現地の旅行代理店を目指した
あらかじめ調べておいた旅行代理店にまっしぐら!
現地の言葉を話せない刹那は タクシーに乗り 住所と地図を印刷した紙を運転手に見せた
運転手はニコッと笑い 車を走らせた
30分後目的の場所に着いた
フー これからよ勝負は! 刹那は気合を入れた
まずは日本人らしくして お店の前を 迷っているふりして うろうろ
向こうから話しかけらせる
ここはに日本語ができるスタッフが3人居るとパンフレットに書いていた
刹那が数分うろうろしていると 旅行代理店の中から一人の男がニコニコしながら近づいてきた
おねえさん 旅行? 宿泊場所探しているの?
流暢な日本語で話しかけてきた
刹那は即答で
ここで働かせてください!と言った
そのガイドは驚きの表情で
えっ!!??
数分が経ち どうしてここで働きたいの?
私インドネシア語が話せないんです
でもこの国に住みたい
どうしてこの国に住みたいの?
この前旅行でここにきて伝説を聞いて
それを確かめたくて
確かめる?
伝説なんかじゃ無く本当の過去をしりたいんです!
本気?なの?
はい そのために会社を辞めて 日本から一人でここに来ました
本気なんだね? ニコッ
姫 現れましたよ 異国からの救世主が
えっ?何?
いあや 独り言 独り言! あはは
事務所に案内され
名前は? 俊谷刹那
歳は? 18歳
本気なんだね? もう後戻りできないよ
後戻りって・・ 自分の疑問がとけたり 納得したら 日本に帰りたい
この国を救うまでは納得できないでしょ?
この国を救うって? 私はそんな 大げさでは無く
刹那あなたはこの国を救う救世主かもしれない
私と一緒に来てくれないか?
えっ どこへ
乱世だよ
えっ乱世って過去?過去って タイムトラベル?
なんかドラマで見たような
これはドラマでも映画でも無く 真実 でもタイムトラベルではないよ 過去と現在は同時進行している
秘密の入口を入ればそこは数百年前
その瞬間まばゆい光と共に刹那は気を失った
ぼーとする 刹那の耳に うっすらと聞こえて来た
姫 異国の救世主を連れてまいりました
そうか!よくやった!
目を開けると それはまさしくインドネシアの戦国時代そのものの風景
あの~ お話し中 すみません
私三国志ならゲームで少しやってて
張飛とか関羽とか孔明とか 少し知ってるんですけど
インドネシアの歴史は全くしりませんので お役に立てないかと・・
三国志?とは?
姫 中国の歴史の中で大活躍した戦士たちの物語です
そうか その者たちを知っているのか?
いえ!ゲームで育てたキャラ達です!
ゲーム? なんだそれは?
しかしその戦士たちを育てたとは!!やはりお前は救世主だ!!
。。。。。んー 意思が通じない・・でも
言葉は通じてるじゃん!ナゼ???
わが兵は7000人 敵は5万
刹那殿どう戦えば?
刹那は真剣に考えた
自分が孔明だったら どうするかを・・
でも無理だった 三国志ゲームでも いつも食料がなくなり 負けてしまう
全国制覇どころか 一国も奪ったことが無い
姫! 敵の総攻撃です!!!
えっ?!! 現実??!!
目の前で殺しあう兵士たち!!
兵士の数でも圧倒され なすすべも無く倒れていく仲間たち
とにかくこのまま無防備なこの城に籠城しててはダメです
先ほどの作戦を実行しましょう!!(実はこっそりと過去にゲームで成功した唯一の作戦を話して居たのだ)
うむ!
刹那が三国志で唯一覚えて居た作戦・・・谷間に誘い 上から石を落とす作戦
それでも数に圧倒され ばたばたと仲間が倒れていく
刹那も戦意喪失になりかけ時に
敵の総大将のメイベル将軍が現れた
敵の大将の息の根を止めるのが私の仕事
刹那は無我夢中で姫の前に立ちはだかった
あはは なんだこの小娘は?
私が小娘だって??
あはは
あなた三国志って知ってる?
なんだそれは?
あなたみたいな 愚か者を 償わせるバイブルさ!
ほほう どうやって?
ここは谷間 上を見て!
はっ!!
合図で一斉に大きな岩を落とす!!
ふん ばかな!それではお前らも死ぬではないか?!
死を覚悟しなけりゃ 戦いには勝てないよ
お前と道ずれに 私たちも死ぬ!!
そうか 一時退却だな?
逃げるのか!!
大将が死んだら 負け戦なのだよ!
と振り向きざまに 剣を
その剣は刹那の胸に刺さった
ギャー!!!!!!!!!!!
その瞬間 マティア姫は インドネシアの守護神 ゴムスの蛇神に変化し
我が国の 戦士を卑しめる 敵に 後悔を!!と叫んだ瞬間 何万と言う蛇が一斉に敵に襲い掛かった!
刹那は意識が遠のく中で 自分の弱まる鼓動と
マティア姫の言葉を聞いていた
これが私の運命・・・死ぬって怖いけど
いつかは誰でも死ぬ
私はみんなの為、この国の為に何かできたのだろうか?
刹那 刹那
と声が聞こえた
次なる 伝説へ
刹那伝説はまだまだ終わらないよ
薄れいく意識の中で
えっ次って? 私もうすぐ死ぬんだし・・
刹那はまだ死なないよ
この世に伝説がある限り
刹那は生き返る
マティア姫が 刹那の代わりに 先ほど神に命を捧げたよ
姫は今は刹那の心の中に一緒にいるよ
次は日本じゃよ
お前の生まれた国
そこの熊本じゃ!
えっ
確か7000人で3万人に打ち勝った熊本城?
勝ったんだから私は必要無いでしょ?
人は過去であれ現在であれ 人に生まれた限りは全てが関係するのじゃよ
刹那は死なないのじゃから
お前は人々の生きがいなのだから
お前がどんなに死ぬ思いしても
お前の代わりに命を捧げる人がいるかぎり お前は死なない
刹那は自分が禁断の世界に入り込んだことを自覚した
もう逃げられない これが私の運命?自分の運命からは逃げられない
こうなったら全力でなんだってチャレンジする!!
次は日本の熊本!
熊本城には修学旅行で行ったことがある
城の柱には たくさんの刀傷があった
そこを守り 命がけで戦った人たちの声が聞こえるような気がした。
こんどは私がそこでみんなと一緒に戦う!! 大切なものを守るために
強い意志と希望を抱いて
【第一章 完】
刹那伝説 タアナ です。 @tctana
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。刹那伝説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます