実話・音楽業界の詐欺
木谷日向子
第1話
歌手志望の友人がバンドメンバー募集というネットのメンバー募集サイトからYという音楽事務所に入った。
だがそこはキャッシュカードを友人名義で作らせ、そのカードをその事務所のSという自称社長の男性に渡し、「金は自分が払うから」と嘘を付いて騙し、勝手に金を抜き取って盗んでいたという悪徳詐欺集団だったらしい。
夢を持っている若い女性を騙す行為に今回怒りが収まらず、これ以上被害者が増えて欲しくないという想いから勇気を出して書かせて頂いた。
友人は何度も「今辞めたら借金を背負わせる」とSに脅され続け、縁を切ることが出来なかった。
音楽活動もただ個人で歌の練習をしているだけで、口から出任せで一切進展することは無かったそうだ。
その内にそのS(下の名前は偽名)に胸を凝視されたり、セクハラやパワハラ発言を繰り返され、精神的にうつ状態になった友人はその事務所に行くことは無くなった。
その後Sからの脅迫めいたメールと共に、全額使用されたキャッシュカードが返ってきた。
その額200万円だった。
その事務所があった近隣の警察署に相談に行ったが解決して貰えず、(警察は詐欺事件には消極的で何もしてもらえなかったという)
その後弁護士に相談したが、裁判で勝っても相手に返済出来るだけのお金がないと返済して貰うことは出来ないらしい。
こんな酷いことってあるだろうか。
友人は若干24歳にして多額の借金を背負い込んでしまった。
今、その事務所は名前を変えている。
昔から同じような手口を繰り返しており、
詐欺スレに詳細が載っているので必ずご確認頂きたい。
涙を流しながら打ち明けてくれた友人の為に出来ることはないか、私には書くことしか出来ないと考えて書かせて頂いた。
友人は自己破産し、キャッシュカードを作ることも出来なくなり、
何も悪い事をしていないのに、金融庁のブラックリストに載ってしまった。
友人の未来を返して欲しい。
実話・音楽業界の詐欺 木谷日向子 @komobota705
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます