第60話 12歳 ダンジョン攻略1

 これからのことを考えていかないと。

 まずは周りにあるモンスターたちの血の臭いが充満していた。これじゃあまたモンスターが来そうだ。


「魔法 複合魔法…イメージ神聖魔法…浄化+爆氷魔法…ブリザードハリケーン…イメージモンスターの血全体………詠唱…発動!」

血の臭いは、なくなりあたり収まっていた。


 まず初めに、ダンジョンの位置関係を把握しとくか。

「魔法 地図魔法 10キロ四方探査……

詠唱…発動!」


 あったな、ここから2キロ先にある森の中にダンジョンがあるみたいだ。

〈マスター、ナニシテルンデスカ。〉

光竜が聞いてきた。


「お前、のん気でいいなぁ。そういや~名前が無かったなぁ。まあ名無しでいいか?」


〈ヒドイ、ナマエつけて。マスター〉


「あとでな、まだあと2頭いるから場所ぐらいは目星を付けて、作戦を考えないとな。」


 地図魔法によればここから2キロ先にダンジョンがあるみたいだがどうしよう

?。まだ出来てそんなにたってない気がする行ってみるか。


「サリア、みんなに準備しろと言って来てくれ。」


「はい、分かりました。」


 みんなと一緒に歩きダンジョンの前に立ち止まった。

「あ、ここだなぁー。みんな準備しろ!

今からダンジョンに入る。」


「はい、分かりました。」


入り口を入ったところは、ごつごつした岩の迷路が続いていたが、階段を降りた場所は、地図によれば〈第一階層〉である。

 

 スタンピートがあったからか、あたりが鎮まりかえっていた。


 前から何か来る。

 ゴブリンが来たが斬り捨てた。

 死んだゴブリンは消えて、魔石が残った。

 〈収納〉にしまった。もし誰かにみとがめられたら、外套のポケットに突っ込んだことにすればよい。

 地図で下の階層への階段の位置を確かめ、そこを目指して歩く。

 

 何回かゴブリンに遭った。斬り捨てたが、魔石を取る時間も惜しいので、そのままにして歩く。

 どうもこの階層は、ゴブリンしかいないようだ。




その後、9階層では広い部屋にたどり着く100体のゴブリンが群れていた。そして一番後ろに何か大きなゴブリンがいた


「あれはゴブリンキングだなぁ。みんな気を引き締めて戦ってくれ!」


「魔法 暗黒魔法…イメージダークバインドオール…イメージ魔物100…詠唱……発動!」 




最後のゴブリンキングの首を刎ねた。

「それにしても結構いましたね」


一度目は五匹ほどだったのだが、二回目は10匹、三回目には20匹と結構増えたのだ。階層がふえるたびにだんだんモンスターが強くなり数が多くなるなぁ。


「じゃあ次は200匹ほどいるのかな?」


 ちなみに今までの通ったエリアではドロップアイテムが残っていた。

鑑定したら、以下とうり出た。


身体強化ポーション

飲むと力が手に入る魔法ポーション。


魔法力回復ポーション

飲むと魔力が回復する魔法ポーション。


剣〈呪い〉

【魔法切断】【闇魔装】

かつてこの剣を使ったもの味方に裏切られ自分の使っていたこの剣で殺されてしまった、その恨みがこの剣に宿る。

なんだ呪われるのか!。

収納して、ポーション関係はあとで研究して作成できるなら商品化したいなぁ。


そうこうしていると、新しくできた道を進む。


「次は大物がいればいいんだが」


「いえ、レベルの低い私たちからしたら勘弁してほしいのですね。」

「おしゃべりもそこまでだ、次だぞ」


目の前にまた階段があり降りていくと新しい広場が見え、大きな扉があった。


「……なんか空気が重くないですか?」

サリアが言った。


「ええ、息が詰まりそうです。」


扉を開けると広場があり、中に入るといくつもの岩が無造作に置かれている。


それもすべて一辺が2メートル以上あるとても巨大な岩だ。


「見えてる限りじゃ、なにもいないなあー。


入り口の裏に隠れながら中を見るが中にモンスターは見えなかった。


俺たちはゆっくりと中に入っていく。


部屋の中心部まで進むがモンスターがいない。


「マスター、モンスターがいないステージなんてものはあるんですか?」


「いろいろ調べてみたが、聞いたことがないが……」


俺たちが不自然に思っていると後ろから物音がする。


「何が?!」


「来た道がふさがっているです。」


「は!?」


急いで振り返ると扉が閉まっている。


「なぜ?!」


驚いていると周囲の岩の影に気配を感じる。


俺たちは自然と背中を合わせる。


「何か理解できるか?」

「残念ながら、姿が見えないと何とも言えないですね。」


感じている気配からして60はくだらないと思う。


そしてついに姿を見せる。


「ギー、ギガー」


現れたのは上位種の黒いゴブリンだった。


「まずい、ゴブリンの上位種だなぁ、鑑定して見るか。」


Name:

Race:ハイゴブリン

Lv:20

状態:飢餓


《スキル》






鑑定を使って調べてみるとこんな感じだった。



「「「「「ギー、ギー!」」」」」


遠吠えを上げると一斉に襲い掛かってくる。


「魔法 暗黒魔法ダークバインド改……

詠唱…発動!」

モンスターたちの動きが止まった。


「サリア、レベルを上げてこい!」


「はい、分かりました。コルト様。」


「みんな行くわよ、警戒して攻撃しなさい。」


「「「「「はい」」」」



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知識を従え、異世界へ 式田レイ @yoshiki458

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