第59話 12歳 スタンピート
村にある鐘の音で目が覚めます。
『何事だ!』
サリアが掛けてきて落ち着きのない声で言った。
『コルト様、スタンピートです。前方1キロ先で魔物1万がこちらに向かってきています。』
ほうー今度はスタンピートできたか。俺をそんなにお凝らしたいか。まあ、いいけど。素材が豊富になることはありがたい。
『サリア、クレナたちに言え捕まった龍がいる
かもしれない。』
『はい、分かりました。』
コルトは、馬車の扉を開け外に出てあたりを確認した。前方に砂煙が発生して多くの魔物がこちらへ迫ってきた。
馬鹿な奴らだ、素材になりに来た。
『魔法 暗黒魔法…イメージダークバインド
オール…イメージ魔物1万…詠唱………発動
!』
魔物1万は、動けなくなりあがきだした。
『みんな準備はいいか!』
『『『『『『『はい!』』』』』』
『今から指示を出す、従者たちはサリアの指示
のもと行動しろ、従魔たちは個々にレベルを上げよこれからが大変なのにレベルが低すぎる。とくにクレナたちは龍が二頭いるから逢いに行って操っている魔族を殺して楽にしてやれ。』
『分かったわ、マスター。捜しに行く。』
クレナたちは、飛び出していった。
他の従魔は自分のレベルを上げに走り出した
。
『サリア、魔法の練習だと思って他の従者にも
指示を出したらいいから。』
『はい、分かりました。』
従者たちは、走って行き練習を始める。
俺はこのあたりで見学してよ、これが揺動かもしれないから。
村に結界でも張っとくか。
『魔法 結界魔法…イメージ多重結界………
イメージ村全体………詠唱………発動!』
村全体に張れた、これで大丈夫かな。
やっぱり来たか。
『ねぇ、そこの村は入れないよ。』
『どうしてだ、小僧!』
『結界が張っているからだよ、魔族さん。』
『何を言っているのだ、私は冒険者だぞ。小僧
。』
『そうなんだ。だったら入れる筈なのにどうしてだろう?、………………………………
その結界は、悪意が有れば入れないよ。』
『小僧、どうしたら入れる!』
『無理だと思うよ、魔族さん。』
『ねぇ、それはそうと魔族さんの前線基地見たない場所どこかな?、ダンジョンかな?』
『ぐだぐだとうるさいんだ!、小僧。お前を人質にして結界を解除してやる。』
『無理だよ、君はここで死ねって決まっているし、魔法 暗黒魔法…イメージダークバインド…詠唱………発動!』
『動けない、はなしやがれ小僧!』
『もういい残すことない?』
『助けてくれ!』
『先に行ってて、あとからたくさん行くからね、俺の邪魔するものは許さない。魔法 爆炎魔法…ブルーファイアストーム…イメージ
魔族…詠唱………発動!、じゃあさいなら。
』
そこには、青い炎柱が燃えていた。
向こうの方からクレナたちが帰ってきた。
『マスター、解けた。』
『解けるさ、魔族死んだから。なぁクレナ、
魔族逃しただろう、こっちに来たぞ。』
『ごめんなさい、消えちゃったの。』
『他のはどうした、ウル、ラフはどうした?
』
『今さ、龍二頭を担いで来ているの。』
『ふうん、それで。』
『マスターに治して欲しいの。』
『ウルができるだろう?、水龍じゃん。』
『ウルができたらいいません!』
前に、大きな龍二頭が来た。
『こいつらか。』
『なぁ、炎龍なんですかこの小僧は、生意気なやつだわ。』
『あー、言っちゃた。どうするのよ貴女たちの回復するのが居ないからお願いしたのに、
それに私はクレナです!』
『………………………………』
『クレナ、ウル、ラフに言っとく。礼儀知らず
な女はいらない。死ねばいい。』
『………………………………………』
『あー、もうすぐか。』
『何がです?』
『あの龍二頭が素材になる時。』
『………????』
『お前バカか、あの症状はクレナたちと似ているぞ。』
『そうですね、でも治してくれますよね。』
『どうして?』
『死んじゃいますよ、あの二頭。』
『死ぬのも運命、それに普通に考えて俺が悪い?、あとー二頭は素材としては超一流だし。』
『『『ねぇー、マスターお願いします。』』』
『なぁ、あの二頭は治らなくてもいいそうだ
。お願いしてないぞ!、それにあいつ光龍だろう?、』
『………………………………………』
『なぁ、クレナ。あの光龍はなんか幼くないか
?』
『解ります〜、光龍の子です。』
『今までほっといたのか、可愛いそうに。じゃああの光龍は助けてやるだが契約はするからなぁ。』
『ダメですか、契約しないと。』
『なぁ、前に言わなかったか。俺はどっちでもいいんだよ。もういいサリアたちが帰ってくるお前たちよりよく働く。』
サリアたちが帰ってきた。
『サリア、どうだった。レベル上がったか。』
『はい、かなりの確率で楽になりました。他の従者との連携もできました。』
『そうか、馬車に入って風呂に入り疲れを取れ!』
『『『『『はい、そうします。』』』』』
サリアたち従者は、馬車に入っていた。
『それでどうする?、俺も休みたいから早く決めてくれ!』
『………………………』
『あ、そうだ。まだ龍が二頭いたぞ。だけどダンジョンだけどな。』
『………………………』
『ゆっくりすればいいさあ、明日には素材ができるし、ドラゴンゾンビというのもありかなぁ。お別れの挨拶でさようなら。』
コルトは馬車へ入って行った。
『貴女たちが、こんなに愚かだと思わなかったわ。私たちが仕えているのよ、それに龍の里も助けてくれた。』
クレナが怒った。
『クレナもういいよ、私たちがどうこう言うべきじゃないし。』
ウルもあきらめ顔で言った。
『いいじゃあん、自分の命だし勝手に思ってたけどあきらめよう。』
ラフは言った。
『『わかったわ、私たちが悪かったあやまるすみませんでした。助けて下さい。』』
『素直じゃあないね、頼んであげる。』
『『『マスターお願いします』』』
『魔法 契約魔法…イメージ従魔……イメージ…詠唱…………発動!』
『魔法 神聖魔法イメージ…パーフェクトヒールオール…イメージ龍二頭全身…………詠唱…………発動!』
怪我がきれいに回復した。
『『『『『ありがとうございます。』』』
』』
光龍王の子ホワイトドラゴンが従魔になりました、ダークドラゴンが従魔になりました
。
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