ふえたりへったりする書きかけたち

ねずみ

第1話 一次のつもりがモデルの推しキャラを自覚してしまい。

基本的に可哀想にしたい生き物ありきの性癖なのであまり解像度あげるとモデルが見えちゃう


あるところに、ひとつの帝国がありました。皇帝陛下はおからだがあまり丈夫ではありませんでしたが、人一倍はたらきものの皇后さまに助けられ、なんとかお国を治めておられました。

このやんごとないご夫婦には、玉のような息子がひとりいらっしゃいました。この国はもう長いこと健康な皇子が生まれていなかったものですから、この皇子さまはみんなに愛され、それはそれは大切に育てられました。

皇子さまはやがて皇帝になるのですから、たくさんの勉強をしなければなりません。皇子さまは毎日たくさんの国の言葉とたくさんの地理や歴史を勉強して、眠るひまもありませんでした。お母さま、お勉強することがたくさんあったいへんです。皇子さまがそうお話しになると、皇后さまは皇子さまの頭を優しく撫でてこうおっしゃいました。「おまえが皇帝になったときのために、みんなが知恵を分けてくれているんだよ」それから皇子さまのお勉強が終わるまで、隣にいて見守ってくださいました。

皇子さまはやがて皇帝になるのですから、武術の腕も必要です。皇子さまは将軍に

お母さま、罪のない動物を殺すのはかわいそうです。皇子さまがそうお話しになると、皇后さまは皇子さまの手を両の手で包んでこうおっしゃいました。「おまえが国敵を討ち果たせるように、みんなが力をつけているんだよ」それから皇子さまの手に残った爪痕を優しくさすってくださいました。

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