★★★ Excellent!!! 次の元号を生きる君たちへ。 田仲ひだまり 未来は不安? 資源の枯渇や環境破壊。少子化や財政破綻。未知なる脅威も起こるかもしれない。 それとも未来が楽しみ? 新たな技術に便利なコンテンツ。成熟した人間たちによる幸せに満ちた世界。 多分、新たな時代は両方が待っていると思いますよ。 だから古いものを大切にしながら、便利なものを取り入れて。 だってそれを作るのはあなたなんだから。 少し先の未来のお話。 そこで繰り広げられる論法に触れることで、きっと皆さんも少しだけ意識の変化が訪れることでしょう。 レビューいいね! 2 2020年6月18日 02:47
★★★ Excellent!!! こんな時代だからこそ、読んでほしい 水色鉛筆 去年の価値観が今年は通用しないような時代に、我々は生きている。 30年後の未来がどうなっているかなど、想像するのは不可能に近い。 その”30年後”、「2050年」がこの物語の主題だ。 一人で暮らす男と公務員の女、登場人物は二人だけ。 「生涯未婚」「ベーシックインカム」……聞き覚えのある言葉が登場し、二人が議論をかわす。 何が正しく、何が間違っているか、大切なのはそこじゃない。 これからの世界を「どう考え」「どう生きる」のか、答えは一人ひとりの思考の中にある。 いろんな問題に新しい視点を持たせてくれるーーーそんな魅力が、この作品にはある。 レビューいいね! 2 2020年4月18日 17:55
★★★ Excellent!!! 考えるヒント。 ふりゅーげる この作品を一言で表すなら。 『社会通念、イデオロギーへの誘い』 こう、私は陳述しよう。 舞台は、今からたった30年後にして、大きく様相を変えた2050年の日本。 物語は、登場人物の対話によって綴られていく。 そこで表現されるものは『価値観の脆弱さ』だ。 私たちの持つ価値観というのは、一体何を基にして成り立っているのだろうか。 「豚は嫌いだから食べられないの」 「豚は宗教上の理由で食べられないの」 前者なら、あなたは豚を食べろと勧めるだろう。でも後者なら? 私たちの持つ価値観は、本当に私たちのものなのだろうか。 近年ではメディアリテラシーというものが叫ばれているが、メディアだけではない。 何かを介した情報は、必ず何かしらの価値観を通じている。 なら、『私たちの価値観』ってなんだろう? この作品からヒントを得て、是非考えてみて欲しい。 レビューいいね! 3 2020年4月18日 02:01
★★★ Excellent!!! 近未来で起こり得る可能性のお話 ともはっと 今の、これから起こり得る問題についての物語。 あり得そうな時代の中で、古き良き、という時代と、これからの未来の時代の転換について、近未来を舞台として考えさせられるお話でした。 これから先の未来をどう考えていくか。 皆さんも読んでみて考えてみてはいかが? とはいったものの、恐らくは、読んだ方々によって感じ方は変わるはず。 あくまで私個人の考えとして、頭を空っぽにして、読みながら考えてみるといいかも。 レビューいいね! 3 2020年4月5日 16:58