7ページ目 ヨーロッパ区
船がヨーロッパ区スペインにつく。
「北米区からようこそ。騎士様、、コロンブスさん」
目の前に現れた男は名をパブロ・ピカソと名乗った。
「どうぞこちらへ……」
壱佳は眉間にしわを寄せ、相手の手を取り降り馬車へ乗り込んだ。
「騎士様私はこの辺でお別れです。」
コロンブスが頭を下げて告げる。
「そうか……またいつかどこかで!コロンブスさん!」
コロンブスは、目を見開き一礼をしてその場を離れた。
「では、改めまして、私は、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンディシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソと申します。騎士様の世界ではパブロ・ピカソが有名でしょう。よろしくお願いします。」
「た、高野壱佳です。よろしくお願いします……。」
名前の長さに圧巻される主人公であった。
「敬語はいいですよ。」
「あ、はい……」
間
「さてまずは、イタリアまでとばします。」
「イタリアですか!?ドイツまで直行は……」
「少し騎士様にあって頂きたい方がいまして……」
「なるほど……。」
少しだけ不安に感じた。
「といっても長旅でおつかれでしょう?」
「ま、まぁ……はい。」
「少しスペインの街を散策しますか?」
「え?!いいの?!」
「……えぇ3日間海の旅と聞きましたので」
「そういえば……コロンブスさんは答えてくれなかったけど……僕達の世界とこの世界の時間は平行に進んでるのかな?」
「……それは私たちには分かりません。実際どうなっているかは、騎士様が外に出ないと分かりません。」
「じゃあコロンブスさんが答えなかったのも……」
「多分……分からなかったのでしょう。……又は」
言いかけた途端馬車が急に止まる。
何事だ?!とピカソが降りる。
「そこにいるでしょう!新たな騎士よ!」
女性の大きな声が聞こえる。
馬車の窓から少しのぞくと……この馬車を止めたであろう人物がそこに立っていた。
壱佳は降りてその人物へ向かっていった。
「貴方は?」
「私はクレオパトラ7世 古代エジプトの女王よ。
貴方が噂の新しい騎士?」
「え?……あ、はい。」
まさかここで出会うと思っていなかった人物に出会い少し混乱していたが……
「貴方…性別は?」
「……お、女です。」
「パートナーは?そこにいる画家かしら?」
「いえ……まだパートナーはいません。」
「ふーん…つまり小娘ね。年齢は?」
「15です……。」
「ふーん?」
クレオパトラの目は壱佳を見つめ告げた。
「ありえないわ。この子が選ばれし者なんて……
神も衰えたものだわ。」
続く
君と僕と歴史 ヴェベル @arisu5w
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君と僕と歴史の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます