6ページ目 世界

 壱佳はいまコロンブスの船の上にいる。

ワシントンとリンカーンと別れヨーロッパ区へ向かっているのだ。


「ヨーロッパ区ドイツか……」

ワシントンが言っていたことを思い出す。

知っている限りの歴史を思い出す。独立戦争の時に、少なくともドイツが関わっていることがある。

そしてワシントンの下についたドイツ……プロイセンという国からきた人がいる。その人の指導は高評価だった。(指導は厳しかったらしいけど)


 そもそも多くの人が首を傾げるだろう……プロイセンとは?少なからずどっかで見た事があると思う。大日本帝国憲法について学んだ時参考にした国が今ではドイツだか当時はプロイセンという国……そんな話を聞いたものもいると思う。


プロイセン

 それは、長期間にわたって成長し続けた国。特にフリードリヒ二世ことフリードリヒ大王と呼ばれた人物の時はとてつもなくすごかったらしい。

 ドイツが統一された頃、その時の皇帝はプロイセン王だったという。


「一体どんな人なんだろう……」

期待を込めながら船は進んでいく……。


 そんな主人公との裏腹に……なにかが動き始めようとするのだ……


???side

「新たな騎士は……高野壱佳……性別は?」

「男かと思いましたが、女だそうです。」

「ほぉ?女性か……今どこへ向かっているのだ?」

「それが……ヨーロッパ区だそうです……。」

「アジアこっちに行くと思えば……まさかヨーロッパ区へとはな……まぁ待とうか……いつ来てもおかしくないようにな……」

「分かりました。さん」

「うむ…またどこかで会おうぞ…殿」


 アジア区の日本にて……もう早くも新たな騎士の話が飛び交っていた。

日本が開国する前の出来事について誰もが知っている黒船来航……そしてマシュー・ペリーが日本へ来ていたのだ。


 そして……


 南米区

「新たな騎士だって?」

シモン・ボリバルは言った……

「そうか……なら私は新たな希望の光に賭けようぞ!」

彼は大きな声で空を見上げた


ゆっくり……


 アフリカ区

「クレオパトラ様!新たに騎士が現れました!」

「それは誠か!」

目を開き、クレオパトラは起き上がる

「あの方たちがいないのは少し残念なきがするけどね……新たな騎士かぁ……どんな人?」

「そこまで詳しいことは分かりません!今ヨーロッパ区へ向かっているそうです」

「ほぅ……なるほどねぇ……今すぐに何人かを連れてヨーロッパ区へ行くわよ!」

「はい!」


ゆっくりと……


オセアニア区

「大きく……人が……動いている……」

マウイがゆっくりと起き上がり歩き始める

「そして……新たな風も……」


 歯車は回り出す……


ヨーロッパ区

「わざわざここまで来たのか……ラファエロさん」

「新たな騎士がスペイン《ここ》に来ると聞いたらな……行くしかないと思ってな……」

「あの時のことを?」

「言うつもりですよ。パブロ。」

「無理なさらず……」

イタリア人のラファエロ・サンティ

スペイン人のパブロ・ピカソ2人は港にいた。

新たな騎士の到着を待っているのだ。


始まりの針がだんだん進んでいく……


存在消滅達がひそひそと話し始める


続く

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