正直最初に読んだ時
本好きのマインを思い出させられました。
何かを作ろうとしていて、自分にちゃんとした目標があって、たとえ異世界まで漂流したとしても、その目標を失うことなく努力し続けています。すごく立派で鮮明なキャラ設定でした。
物語のテンポもぼのぼののタグに相応しく、すごく気軽に心地よく読むことが出来ました。「なの」も可愛いですね。
今は60話あたりまで読んでいますが、
中盤からの展開が少しあやうやになってしまい、物語の描写について少々力不足なのではないかと思います。
そのあとはだんだん読み疲れてしまって、ここでテンションを引き寄せるものがあって欲しかったのです。
シリアスにならなくても、主人公が重大な発表する時の覚悟、周りの反応、特に心理描写や細かい動きに関する描写が欠けているのではないかと思うんですが。このままだと学生日記みたいに、読ませるものではなく、記録物になってしまうのですね。
物語の展開の参考になるものといえば、今ピンと来るのがメルクストーリアですね。その良さを添えつけることが出来れば一層面白くなるかと。
心理描写については駆け引きのシーンが多い文章を読まれてはいかがでしょうか。
色んな意見を言わせて頂いて恐れ入りますが、この物語に出会えて感謝致します。
ちなみに最近読んだものの中では1番いいかもしれません。星3致します。
ファンタジーな異世界に転生した貴族の娘レイニィが、前世からの夢である「お天気キャスター」に向かってひた走る姿に胸がときめきます。
ファンタジーな世界には「お天気キャスター」なんて職業はおろか、気象学なんて学問すらない。そんな世界で気象観測をはじめたレイニィが、風向風速計、温度計、湿度計、気圧計などの観測機器を作るため、モンスターを狩ったり、魔法を覚えたり、異世界の技術を発展させていく様子が楽しいです。
天動説で大地の周囲を太陽や星が回っていたり、台風は風龍、火山噴火は火龍、津波は海龍、地震は地龍が起こしていたり、自然災害の仕組みもファンタジーなところもロマンがあります。龍と仲良くなるために嵐の中を飛び出していくレイニィの姿にワクワクしてきます。
いまは幼いレイニィの憧れですが、天気予報は農業はもちろんのこと、旅人の安全に欠かせないし、日照りや洪水の予報は人々の命と暮らしを守る重要な仕事です。レイニィの天気予報がどのように世界を変えていくのか、これからの活躍に期待です。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)