第九話 小さな一歩
「……ハッ!?」
「ん……いい匂い。……お腹空きましたね。」
「いただきます」
口に入れた瞬間広がる香り高いスパイスの風味、甘みと辛みの絶妙なバランス、茄子の香ばしさが良いアクセントになっている。
「……ふふふ」
思わず笑みが溢れてしまった。まったく、
「これもあの男のせいです。責任をとって貰うしかないですね、ピザムライ?」
『ねぶり箸
マジ最悪!甲冑のピザムライに
みんな見つけたら生け取りでDMしてね!褒美をつかわす〜!』
震えて待つのです。この
*
「へっくしゅ!」
「大丈夫ですかピザムライ様!先程の戦闘で
「城に着いたら推しの恩人として最高の
内装まで『生産者の顔面暴力』仕様のお姫様に積まれ、城に連行される俺。
「というか少年、いつの間にお姫様に俺の事情を話したんだ?」
「ピザムライ様があの女に
いやだからお供にした覚えはないんだが。
「は?ピザで重要なのはチーズよりソースよね?モッツァレラよりトマトソース自称した方がいいんじゃないかしら?」
ピザの構成要素としてはどっちも大事だと思うが。
「チーズの方が重要ですよ!」
「いやソースに決まっているでしょう!?」
「「どっち!?ピザムライ(様)!」」
あーもう!
「そんなことはどうでもいい!俺は!早く帰ってあっつあつトロットロのピザが早く食いてぇだけなんだよーーー!!!」
ピザムライの戦いは(SNSにより個人の特定がすぐできてしまうためそんなに長くならないけど)続くのだった。
出里張ィピザムライ! 何屋間屋 @nann_ya_kann_ya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます