十を十一にする

自分は最近、小説でスランプに陥っています。

どういう状態か具体的に言うと、「自分の中から物語が湧いてこない」という感じです。インパクトのあるネタや強烈なキャラクター、それらを肉付けするエピソードなどが湧いてこないのです。


創作は、ゼロから一を作ることだと思われるかもしれません。最近の自分も、「創造性の外注」という構想(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16818093081179416196)を掲げつつ、心のどこかで、「やっぱり自分の頭から出てきた物語で勝負したい」と思っていました。

しかし、今までの創作経験から言うと、十の材料があればそこにどうにか自分だけのオリジナリティを一つ足して十一にするような作業が創作だと、かつて自分は気づきました。そして、そのことを今日ふと思い出しました。

つまり、物語の基になる現実のいろいろな物事や、他の人の物語といった「材料」は、自分の頭の中から湧いてくるのではなく、自分の外にあるのです。


だから、今自分に必要なのは、自分の外から「材料」を補充しなおすことかもしれません。

それもまた、創造性の低下を補う手段となるかもしれません。


今日は、小説のスランプ脱出に向けて、かつて自分が得た学びを振り返りました。

この記事が、創作初心者のかたや、あるいは同じようなスランプに陥っているかたのお役に立てば幸いです。

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