テクノロジーによる肉体改造への抵抗
自分はたびたび、技術的特異点(または単に「シンギュラリティ」。テクノロジーの進化が速くなりすぎることで、世界が今とは別物になってしまう時代のことです)とは、
・人間らしい自我を持ったAI
・サイボーグ化などのテクノロジー的な強化を受けた人間
の、二種類の新しい「人間」が作っていく未来になるだろうと主張しています。
言い換えると、
・強いAI(人間らしい自我を持ったAI)が登場しても、人間もテクノロジーによる肉体改造によってAIと対等になれるだろう
ということです。
フィクションでも、テクノロジーによる肉体改造はよく描かれています。
例えば「攻殻機動隊」は、サイボーグ化が一般化した未来を描いています。
一方、テクノロジーによる肉体改造への抵抗も、未だ人々の間で根強いと思います。
例えば、「ソードアート・オンライン」をはじめとする仮想現実(VR)ゲームを題材とした物語では、主人公たちは脳にチップを埋め込むなどの肉体改造は一切なしに、ヘッドギアを被るだけでVRゲームをプレイします。
リアルでも、AIの発展が議論される際、人間の側のテクノロジーによる肉体改造はあまり語られていないように思えます。
別に、テクノロジーによる肉体改造に抵抗を覚える人たちを批判したいわけではありません。
その改造自体はこれからの未来で一般化していくだろうし、技術的な安全性が確立されれば、それに抵抗を覚える人も減っていくだろうと考えます。
しかし同時に、自然な生物のままの身体で生きるのを選択することもまた、人々の大切な権利だと思います。それに、そういう「不利な」形質を選ぶ自由も持っていることは、人類にとって重要な生存戦略でもあると考えます(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816452219804618785)。
だから、テクノロジーによる肉体改造への抵抗は、あっていいと思います。
今日は、普段の自分の主張と反対のことを書いてみました。
テクノロジーによる肉体改造への抵抗を覚え続けるかたが、この記事を読んで安心してくだされば幸いです。
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