親の愛ってやつは難しい
自分は、実家で両親と生活していると常に真綿で首を絞められるようなプレッシャーを感じるため、去年から実家を出るために活動しています。
先日には、その手助けをしてくださっている福祉士さんから、実家を出るという話を(本当の理由は伏せつつですが)母に伝えてもらい、母がその話を父にも伝えました(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816927860180395062)。
それでおとといの夕方には、父と母と一緒に、引っ越しやその後の生活についての疑問点の質疑応答をしました。
その際に父からは、要約すると、
「お前の人生だし、人と人はいつかは別れるものだから、独り立ちしても元気で生きていて欲しい」
と言われました。
また母からも、助けてくれるいろいろな縁を得たことを褒められました。
その際二人とも、まるで今生の別れみたいにめそめそ泣いていました。
両親のそのリアクションを見て、
「彼らも彼らなりに俺を心配してくれてるんだな」
という温かい気持ちを全く持たなかったと言えば、嘘になります。
前に、「 毒親が愛してるのは彼ら自身の遺伝子だけ」なんて書いたこと(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816700426238432385)を申し訳なくも感じました。
それでも内心では、
「あんたたちが心配してるのは俺の経済面であって、魂のレベルの生きがいまでではないだろうが」
「あんたたちの悪影響から逃れたいから、俺はあんたたち以外のつながりを作ってきたんだよ。あんたたちからは人間としてマイナスな影響ばかり受けてきた」
「ぐちゃぐちゃ心配してないで笑って送り出してくれればいいんだ。あんたたちからの精神的な癒着が強いから、俺は今まで自立できなかったんだ」
という文句を(もちろん口には出さず)抱えることで、温かい気持ちに抵抗していました。
親の愛とは、難しいものです。
自分も、両親に経済面では衣食住満たしてもらってきたものの、精神面では自己肯定感や主体性を傷つけられてきたため、後者における成長を阻まれてきました。
だから、親の愛を100パーセントの善か悪の、どっちかに決めつけることはできません。
ただ、自分自身の人生に対して、親の愛のメリットよりデメリットが上回ると判断した。だから自分は、親から離れると決めただけです。
この記事が、愛という難しいものの記録として役に立てば幸いです。
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