やっぱり物語を創りたい

自分は、最初の新人賞向けラノベを書き始めてから七年ちょっと、物語で食べていくために試行錯誤してきました。

そんなに長くやっていると、創作活動自体に疲れてしまう時期が、どうしてもたまに訪れます。


今も、そういう時期です。

今書いている新人賞向けラノベの執筆がなかなかはかどっておらず、このままでは賞の締め切りに間に合わない可能性が高いのに、「別にいいか」という諦めに支配されそうになることが、よくあります。

また今までを振り返れば、新人賞向けラノベのみならず、食べていくために挑戦した他の創作関連の活動(この雑記も含みます)もことごとく実ってこなかったことを思い出し、徒労感を覚えます。

それでも、実家を出て一人暮らしをするために最近動いています。その先でも、創作活動で生計を立てられる保証はありません。だから、障害年金と生活保護で「ただ生きているだけ」の人になるか、そうでなくても、やっぱり「生きるためだけ」に一般就労を目指したほうがいいのかな……と思うこともあります。


そう思いがちな今の時期でも、

「物語を創りたい!」

という想いは、完全には消えていません。


今書いている作品は人類とか世界とかいった大きな主語が出てくる超大作(少なくとも、物語の規模的には)で、

「この物語を世に出さなきゃ俺は死ねない……!」

という使命感のような強迫観念のような謎の想いが、時々心の奥底からマグマみたいに噴き上げてきます。


逆に、

「そんな大仕事できない弱い人間でいいから、ただ生きていたい」

という思いもまた、物語としてつづりたくなります。今の作品を書き出す前、書こうかどうか迷っていたもう一つの候補の作品がそれです(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816700427500199592)。

朝に皿洗いしてる時とかに、たまにその物語の場面を思いつくくらいには、気に入っている物語です。だからそれも、(もっといい他の物語を思いつかなければ)次回作として書けることを楽しみにしています。


嫌になる時があってもやっぱりやりたい仕事こそが、人間にとっての天職である。そして自分にとってのそれは、結局は物語を創ることである。そう自分は考えています。

そんな天職をお持ちのかたが、それを(もちろんしんどかったら休んでもいいですが)粘り強く育て続けて、いつかは開花させてくださることを願っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る