時間の連続性と区切り

今日は大晦日で、つまりは今年と来年の区切りが目前に迫っています。

そういう時間の区切りを意識するたびに最近思うのが、

「時間の区切りって人間が勝手に定義してるだけだよな」

ということです。


時間の流れや、その中での物事の移り変わりは、実際には切れ目のない連続した動きです。それらには本来なら、秒や日や年といった区切りはありません。

しかしながら、そうした時間の区切りを定義することで、人間は時間の量や位置を認識できます。それによって人間は、社会や生活を営むために、

「去年一年間の日本のGDPは〇%減った」

「去年九月某日に史上最大級の台風が来た」

「今年一年間で僕は二十八本のアニメを見た」

「来年三月に私は大学を卒業する」

という風に、時間の流れの中で起こる物事を言い表すことができるのです。


そこから個人的な話になりますが、自分も今までの時間の連続の先での、新しい区切りを付けられそうです。

自分は、実家の家族からのストレスに耐えかねたため、今年は実家を出るためのいろいろな準備に取り掛かりました。

その行動は、今まで味わってきた実家での苦しみや、得てきた人生経験、知り合ってきた人々の協力といった、連続してきた時間の中での出来事の延長線上にあります。

その結果として来年には、「実家を出て一人暮らしを始める」という区切りを付けるつもりです。

一応「大人」と言える立場になると、ときには主体的に人生に一区切りつける必要があることにも、それも意外と今までの人生の積み重ねの結果であることにも気づきます。


読者様の人生にも、今までの時間の連続の先の、良い区切りが訪れることを願っています。

良いお年を。

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