若返れなくてもリベンジしていい

自分も33歳という、肉体年齢だけで言えば「おっさん」と言える歳まで、うだつの上がらない人生を送ってきました。

だから最近、「無職転生」とか「東京卍リベンジャーズ(東リベ)」とかみたいな、

「駄目な大人の人生のリベンジの物語」

に共感できるようになってきています。


ただ、上で挙げた作品に共通することは、

「主人公が元の年齢より若返れる」

という、現実と違う設定があることです。

具体的には、

無職転生:引きこもりニートが剣と魔法の世界に転生して、出生時から人生をやり直す

東リベ:ダメダメなフリーターの主人公が現在と中学時代(正確には現在の日付からちょうど12年前)を行き来しながら、恋人やヤンキー仲間たちを救うために戦う

という状況設定があります。

つまり主人公たちには、若返って人生をやり直すチャンスが与えられているのです。


しかし、彼らのように若返れない現実の我々でも、彼らからリベンジのためのガッツをもらうことはできます。

「無職転生」の主人公・ルーデウス(前世での名前は不明です)だって、チートな魔法の才能には恵まれていても主に人間関係で困ることや打ちのめされることがよくあって、それでも引きこもりニートだった前世の反省から、前向きに生き続けます。

「東リベ」の主人公・花垣武道(タケミチ)だって、中学時代ヤンキーだったとはいえ特に喧嘩強くもないのに、時には自分より身体大きくて喧嘩も強くて武器持った相手にだって命がけで立ち向かいます。


自分も彼らの姿から、人生のリベンジに挑むエネルギーを補給させてもらいました。むしろそれこそが、その手の作品の狙いなのかもしれません。

だから、現実の若返れない大人だって、これからも人生のリベンジを狙っていい。そう思えます。


いろいろな「リベンジ」の物語が、一人でも多くの人の人生のリベンジを助けてくれることを願っています。

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