第7話 新聞の存在
※このお話には本編未公開のネタバレが大量に含まれています
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「んー・・・むむ・・・う~ん?」
「先輩始まりましたが・・・えーとりあえず!今日も小巻夏目と古我悠希でお送りします」
「むむむ・・・」
「先輩が顎に手を当てても、少年探偵団みたいなんで辞めておいた方が・・・」
「ふーむ・・・う~ん」
「放送事故は余計なことを言った私の責任です。さっさとコーナーへ行きますか」
「ふぅ・・・難しかった!」
「えぇ、えぇ、すみません。先輩の集中力を見くびっていました。もっと適当にやるだろうと思って焚きつけたんですけどね」
「もしかしなくても、私のことバカにしてるよね!?」
「えぇ、もしかしなくても」
「もう!リスナーの皆さんごめんなさい!実は今日のテーマは『新聞』なのです!ということで、ゆーくんに、せめて今日の新聞くらい読んでおけと言われたのでした!」
「――で、読んだ感想はどうでしたか?というか何を読んだんですか?」
「図書室にあったのを持ってきたよ!全国誌?ってやつ」
「面白かったですか?」
「ううん、全然!」
「正常な反応です。面白いとか言われたらどうしようかと思いましたよ」
「せっかくテーマにしてもらったんだけどね、私はどうせテレビ欄しか見ないからね!」
「それで良いんじゃないですか?俺から言わせれば新聞なんて紙の無駄遣いです」
「でも受験のために、新聞を読みなさいって学校で言われるけど?」
「試験に出ることもありますが、新聞でなくても良いような内容なので、別に要らないでしょう。朝日新聞のステマです。試験には朝日新聞しか出ないので」
「どうして?」
「日教組が好む記事を書くからですけど・・・先輩は知らなくて良いことです」
「なにそれ!?私だってそろそろ選挙権を持つんだから!」
「予言しますが、先輩は100%選挙に行かないですよ」
「そ、それは分からないじゃん!知識はあっても邪魔にならないって、ゆーくんがいっつも言うことだよ!」
「――新聞を読めって言うのは、世相を知っておけってことなんですよ。つまり、新聞でなくても、テレビでもネットでも何でも良いんです。大事なのは知っていることで、手段はどうでも良いんです」
「うーん・・・でもネットはウソも多いって聞くよ!自分で言うのもアレだけど、私はコロッとダマされるよ!」
「本当にアレですね・・・鵜呑みさえしなければ問題ないレベルくらいまで、ネットニュースの精度も上がっていますから、そこまで警戒しなくても大丈夫ですよ」
「じゃあ新聞にこだわらなくても良いんだ?」
「そうですね。向き不向きがありますから。先輩はテレビニュースを見るのが良いんじゃないですか?」
「そっかぁ・・・参考までにゆーくんは?新聞とかちゃんと読むの?」
「え?全く読まないですけど。第一新聞を取っていませんし。テレビも無いのでネットニュースだけですね。それで十分です」
「むぅ~。なんか今日はゆーくんつまらなさそうだね?」
「新聞はもう擦り尽くされていますからね。わざわざ俺が言わなくてもググれば大量に出てきますよ」
「じゃあまとめとしては?」
「4000円も払う価値は無い、とだけ。当然売り上げもどんどん下がっていますし、儲けが減れば人が減り、人が減れば質が下がります。今も加速度的に質が下がっていて、ネットニュースの後追いや、酷いものではネットの情報を情報元しているものもあります。遅かれ早かれ時代から消えるものです」
「と、とにかく私はテレビニュースを見れば良いんだね!」
「そういうことです」
「は~い、そろそろ終了のお時間です。本日のお相手は~音楽部部長、小巻ナツメと!」
「音楽部ヒラ部員、古我悠希でした」
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スピンオフ1話はコチラ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895038501/episodes/1177354054895038990
本編が気になった方はコチラ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894172807/episodes/1177354054894172921
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