この放送は、音楽部がお送りします!!

吾音

第1話 大雪!?それと不要不急とは・・・

~~☆~~♪~~(ジングル)~~♪~~☆~~

「本日も始まりました音楽部の生放送、本日のパーソナリティーは~、わたくし小巻ナツメと~?」

 「・・・古我悠希でお送りします」


「あれ~?ゆーくんテンション低いよ!放送なんだからもっと元気にいかないと!」

 「初放送でそんなにテンションを上げられる先輩の方がどうかしているんじゃ?」

「こういうのは勢いだよ!カンペもあるし大丈夫だって!さぁさぁ早速参りましょう~♪」

 「早くも帰りたいんだが・・・」


「そういえば、関東で季節外れの大雪が降ったんだってね」

 「あ~見ました見ました。寒そうでした」

「花見と雪見を同時にできるなんて、すっごいおトクな感じだね」

 「俺は普通に花見をしたいですよ・・・」

「私も寒いの苦手だからね、実際雪が積もっても見に行かないね。きっと」

 「(じゃあなんでこの話を振ったんだろう・・・)」


「さて、本日のテーマですが~最近話題になる『不要不急とは』です!」

 「あ~1回目から面倒そうなテーマですね」

「でも結構重要なんじゃないかな?SNSやテレビでも話題になってるよ」

 「そんなもん辞書を引けば良いんじゃないですか?」

「どれどれ・・・【重要ではなく、急ぎでもないこと】ってあるね」

 「そのまんまの意味じゃないですか。なんで話題になるんです?」

「えっと・・・自分の外出が『不要不急』かどうか判断が付かなくて、あれはどうなの?これはどうなの?ってなっているんだって」

 「子供がですか?」

「う~ん・・・特に書いてないから、みんなじゃないかな?――あ、世代を問わず、だって」

 「俺には判断できない、という意味が分からないんですが・・・」

「どゆこと?」

 「自分の外出が【重要ではなく、急ぎでもないこと】かどうか考えれば良いだけじゃないですか」

「一応、買い物とか病院は『不要不急』には当たらないっていう目安が出てるみたいだよ」

 「『不要不急』は主観ですから、人によって違います。主観で決めることが分からないなら、その人には自分が無いんでしょう。それか何お自分で決められない指示待ち人間か、ですね」

「外に出ている人が、『不要不急』だろ!って怒られることもあるみたいで、余計に敏感になってるのかな?」

 「繰り返しになりますけど、『不要不急』は主観ですから、他人がとやかく言うことでは無いです。その人にとっては重要なのかもしれませんしね」

「う~ん・・・じゃあなんで他人のことを言うんだろうね?」

 「同調圧力じゃないんですか?」

「どーちょーあつりょく?」

 「今回の件について言えば、自分が我慢しているんだから、他人も我慢しなきゃダメだという感じでしょうか。我慢している自分が損をしている、という気分になっているんじゃないですか?想像ですけど」

「なるほどねー。確かに自分が我慢しているところに、自由にしている人を見かけたら、モヤっとしちゃうかも」

 「それも普通の反応だと思いますよ。先輩はそれをいちいち指摘するわけじゃないですから、気にする必要は無いですよ」

「まぁ、いちいち言わないよね。何で他人のことを言うのかな~?」

 「ほとんどの人は言っていないと思いますよ。たまたまSNSとかニュースでそういう声が上がっているのを見かけるだけじゃないですか」

「ゆーくんは見ないんだっけ?」

 「見ないですね。それこそ『不要不急』ですよ。俺にとっては」

「あはは。人それぞれってことだね。モヤっとした時は、楽しい音楽を聴くと良いよ!」

 「(音楽部アピールをキッチリ入れたな・・・)」


「は~い、そろそろ終了のお時間です。本日のお相手は~音楽部部長、小巻ナツメと!」

 「音楽部平部員、古我悠希でした」


~~☆~~♪~~(ジングル)~~♪~~☆~~


・本編が気になった方はコチラから

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894172807/episodes/1177354054894172921


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