第2話 学校って?

※このお話には本編未公開のネタバレが大量に含まれています


~~☆~~♪~~(ジングル)~~♪~~☆~~

「本日も始まりました音楽部の生放送、本日のパーソナリティーは~、わたくし小巻ナツメと~?」

「古我悠希でお送りします」



「あったかくなってきたね~。寒いのイヤだから嬉しいよ。ゆーくんはどう?」

「俺は冬の方が良いです。虫がいないんで」

「そ、それを言われると・・・うう、でもお花もあるしやっぱり春だよ春!」

「人それぞれですね」

「嫌がっても季節は進んじゃうよ!なら前向きに楽しんでこー!」

「先輩はいつも楽しそうでなによりです」


「さーて、本日のテーマですが!」

「当たり障りの無いテーマが良いんですが・・・」

「ふむふむ、なーるほどねー。私たち学生にとっての永遠のテーマかもね。ズバリ!『学校って行かなきゃいけないの?』です!」

「当たるし障るテーマですね。俺の学校での立場がどんどん危うくなっていきますよ・・・」

「まぁまぁ、やってみないと分からないよ!」

「(人気者は気楽で良いな・・・)」


「はい、じゃあ私から。えっと・・・怒られるかもだけど、私は無理して行くところでも無いかなって思うよ」

「はぁ~・・・意外ですね。「楽しいから行った方が良いと思うよ( ゚∀゚)」とか言うと思って待ち構えていたんですが」

「ゆーくんの中で、私がどんな風に見えてるのかすっごく気になるけど!それは置いておいて・・・。ちゃんと理由もあるんだよね。学校って、楽しいことと同じくらい、辛いこともあるし、私はたまたま良い仲間に出逢えたけどさ、そうじゃない人もいるかもしれない。私はさ、音大に入るために高校を卒業しなきゃ、って思ってるから学校に行くけど、どうなんだろね?話してて良く分かんなくなっちゃったよ」

「俺は、好きにすれば良いと思います。学校に行きたくなれば大人になってからでも行けるわけですし」

「こっちも意外だよ。「義務教育なんだから小中は行け(`Δ´)」って言うと思ってたよ!」

「俺のイメージもどうなのかと・・・まぁ、義務教育は別に強制ってわけでも無いですよ・・・簡単に言うと無闇に子どもを働かせたりしないように国中の大人が持つ義務なんで」

「え!じゃあ行かなくても良かったの!?」

「いやまぁ、そういう訳でも無いんですが・・・まぁ、話を戻すと、個人的には行ってて損は無いと思いますよ。一番記憶力の良い時期に学ぶのは効率が良いんで」

「むー・・・音楽部は楽しくないんだ?効率的だから来てるだけなんだ・・・」

「そうですよ?知らなかったんですか?あの野菜王子も認めていたでしょうが、一人よりも二人の方が修行の効率が良いと」

「その結果慢心して負けちゃったけどね!って違うよ!ショックだよ!ゆーくんにはガッカリだよ!楽しかったの私だけなの!?他のみんなもそう思ってるの!?」

「まぁまぁまぁまぁ落ち着いて、俺にとって(いまのところ)先輩が必要ってことなんですから、機嫌直して下さい」

「もう、すぐに煙に巻くんだからさ・・・じゃ、今日の結論は――」

「誰かに決めてもらうんじゃなく、自分で責任をもって決めろ。俺たちは自分で学校に行くって決めて、それなりに楽しんでいる――以上」

「一人で締めないでよ!えっと、私からは、自分で納得するまで考えて欲しい。自分で決めたことなら、失敗したときに、しっかり反省できるしね!」


「は~い、そろそろ終了のお時間です。本日のお相手は~音楽部部長、小巻ナツメと!」

 「音楽部平部員、古我悠希でした」


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スピンオフ1話はコチラ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895038501/episodes/1177354054895038990


本編が気になった方はコチラ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894172807/episodes/1177354054894172921


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