第6話 リーダーです!
※このお話には本編未公開のネタバレが大量に含まれています
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「本日も始まりました音楽部の生放送、本日のパーソナリティーは~、わたくし小巻ナツメと~?」
「古我悠希でお送りします」
「うー喉がイガイガするよ~・・・黄砂かなぁ?」
「そっすねぇ・・・コレばっかりは花粉症じゃなくてもキますねぇ」
「もう、声が命なのにねっ!喉に優しい飲み物を買わなきゃ」
「アンタはアナウンサーかなんかですか?」
「今日のテーマは~「リーダーって?」です!」
「ふわっとしてますねぇ・・・リーダー論とかキャプテンシー的な話ですかねぇ?」
「ふんふん・・・今日のところは、リーダー像についてだってさ」
「なるほど――じゃ、先輩からいきましょうか。ホイ、好きに喋って」
「だんだん流れに慣れてきてるよね!私が思うリーダー像はねぇ・・・やっぱり外国の大統領とかかなぁ?日本はリーダーって感じじゃないよね!」
「資質があるかどうかはさておき、目立ってはいますね。大統領は」
「そうなんだけどねぇ・・・女性リーダーってやっぱり少ないと思うんだよね!」
「先輩は部長ですから・・・まぁ女性リーダーと言えなくも無いんじゃ?」
「そこはハッキリ言ってよ!遠回しだと違うみたいじゃん!」
「えー・・・先輩は騒ぐだけで、決めてるのは大体俺じゃないですか?」
「わ、私は背中と演奏で引っ張るタイプだからね!事務的なことはお任せなのっ!」
「先輩の理想のリーダー像は、背中で引っ張るタイプってことですか。アスリートみたいですね。先輩の理想のリーダーっているんですか?」
「ドイツのひと!」
「頭悪そうなので、せめて名前を・・・メルケル首相ですか」
「そうそう!賢そうだし、男の人にも負けずに頑張ってるって感じ」
「まぁ主要国のリーダーで女性は彼女くらいですからね。目立つのも分かります」
「なんで女性リーダーって少ないのかなぁ?」
「別に少なくは無いんですけどね。うちの学校のトップは全員女性ですし」
「確かに!部長会議も女の子の方が多い!あれ?じゃあそうでもない・・・のかな?」
「いえ、全体で見れば間違いなくリーダーは男の方が多いですよ」
「んー・・・なんでだろう?」
「結果には必ず原因があります。ハッキリ言ってしまうと、立候補するのが男ばかりだからですね。先輩も見たでしょう?大統領選の候補。今回は全員男ですよ。こうなると、向こう8年は女性大統領は生まれません」
「そう言われればそうだねぇ・・・何か市長とか町長とかも、男の人ばっかりかも・・・何でだろう?」
「簡単です。女性は人生の全盛期を子育てに使うからです」
「むむ・・・でも女性リーダーもいるじゃない?」
「これは単なる事実で、良い悪いの話ではありません。メルケルも小池百合子も、なんならメイも子供がいません。ひょっとしたらいるのかもしれませんが、子育てに時間を使っていません」
「・・・・・・」
「ま、もちろん子供がいるリーダーもたくさんいるんですがね。よく見かける様な人は育児によるキャリアの中断が無かったとも言えます。逆に言えば、条件が同じであれば男女に差が無くなる余地があるとも言えます」
「なんか、悲しいね。私たちもリーダーになれなくなるのかな?」
「生物の特性を嘆いても仕方ありません。男女で力比べをするようなもんです」
「わたし・・・」
「とはいえ、未来は明るいですよ先輩。先進国の男女比率は女性の方が高いです。さらに!男尊女卑のジジイ達はあと20年もすればいなくなります。確実に女性のリーダー率は上がっていきます」
「うん。ありがとうね。別に私がリーダーじゃないといけないわけじゃないんだ。みんなに置いていかれるのがイヤなだけなんだよね!」
「まぁ心配しなくても、先輩が独りになることはないです。そのまま突っ走ると良いですよ」
「ふふっありがとうね♪」
「は~い、そろそろ終了のお時間です。本日のお相手は~音楽部部長、小巻ナツメと!」
「音楽部影のリーダー、古我悠希でした」
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スピンオフ1話はコチラ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895038501/episodes/1177354054895038990
本編が気になった方はコチラ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894172807/episodes/1177354054894172921
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