このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(78文字)
そんなの関係ねぇ!この作品を読めば、そこには熱い闘いと飯テロと、そして軽妙なキャラクターたちが待っています。等身大の主人公も必見です。
作者のツール・ド・フランス四部作のうち、最も肩の力を抜いて読めるのが本作。この話の前半部分にあたる舞と選手たちとのやりとりは、完全にフラグです。それがわかっていてもその後の話を楽しめるところは、さすがの精通力と筆力。無邪気な若手選手たちと姉御肌の舞の交流が、読んでいてとても微笑ましい。
自転車レースの解説がお見事!しかも自転車の話だけでなく、食事についての話も興味深いです☆ヒロインの舞は自転車チームの専属シェフなのですが、選手たちとある約束をすることに……ヒロインと選手たちのやり取りがとっても面白かったです。内容が濃いのに文章のテンポが良く、最後までサクサク読めました☆
自転車競技を裏で支える女性シェフのお話。いまいち力を発揮しない選手達を焚き付ける為、とある賭けをしてしまうが……、後は読んでのお楽しみです。