彼こそが英雄と呼ばれるに相応しい人物であることを、読者は知る

主人公のジェノは、王道ファンタジーに相応しい、王道な主人公です。
強く、優しく、高潔で、他人想い。読んでいて小気味よい、まさに英雄的な人物です。
でも彼は決して名声や見返りを求めない。
彼が英雄に相応しい人物であることを知るのは、彼の周りの一握りの者と、読者だけ。
ときにはもどかしささえ感じる、どこか不器用なジェノの生きざまと、彼を取り巻く暖かな人物たちとの物語に、ぜひ触れてみてください。
残酷で生々しい描写もありますが、いろんな年齢層の方にお楽しみいただける作品だと思います。

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