「チャンスを遠ざけるあいうえお」という言葉があります。
あ……あきらめ
い……言いわけ
う……後ろ向き
え……遠慮
お……思い込み
この5点にとらわれたことのない人なんていないはず。
長月そら葉さまの詩の語り手の「ぼく」も「わたし」も例外ではありません。
しかし、そこで「だって」「でも」「どうせ」とネガティヴになるのではなく、処理するのが困難であろう感情と対峙して、懸命にポジティヴを導き出そうと努力されています。
「ぼく」と「わたし」に、さしのべられる救いの手。本当にネガティヴな心では、きっと、その手を取れないことでしょう。自分の弱さも自分らしさとして引き受けて手を取る強さが感じられて、私は、とても励まされました。
ちょっぴりバテた心身にも、やさしく触れる言の葉。
自粛生活で塞ぎ込みがちな昨今にこそ、オススメしたいです。
そして作者さまへ感謝の言の葉を届けたい。
あなたさまの『思いつきの詩』に心救われる人がいました。
ありがとうございます。
これからも書き続けてください。
思わず、自分なりの音を奏でてしまいそうな、素敵な言葉たちが並んでいる。つい、口ずさんでしまいそうな綺麗なフレーズが……、そこにある。
詩は、難しい言葉が並べられてて……、理解できないというあなた? 曲の『歌詞』としてなら染み込んでこないだろうか?
ここに集められたのは、旋律が自然に浮かんでくる言葉たち。だからこそ、一層、この『詩』の世界に引き込まれるのかもしれません……。
詩人の伝えたいことが読み解けるようになってくると、この世界はもっと楽しめるはず……。
読みやすい……というのは、解りやすいということ。そして、この詩集には、それらが集まっているのです。