怖い話⑦
564219
あいつ
これは私が祖父母の家行ったときに体験したお話です。
私「お邪魔します」
私の祖父母の家は山の中にあり、昔ながらの家だ。家具も最近の家庭にはあまりない囲炉裏がある。家の周りは畑が広がっておりどれくらいの広さかというと東京ドーム○○分だ。
家に着いた私は妹と二人で畑に言って野菜やら米やらをたくさん採った。もちろん祖父から指示されたものだけだが。
そして私達がとったものは祖母と母が料理をしてくれた。その間私達は畑で祖父と一緒に農薬をまいたりなど農作業の手伝いをしていた。しばらくしてから母から夕食の時間と知らせを受け私達は家の中に戻った。
夕食中…ふと祖父が私達姉妹に向かってこんなことを言い出した。
祖父「二人とも、絶対による電気を消して寝るんじゃないよ?夜中便所
から帰るとき、絶対に電気を消すんじゃないよ。」
私達姉妹はこの話を聞いたとき何を言っているんだと思った。実際電気をつけて寝ると電気代がものすごいかかる。私達は祖父の言葉をあまり気に留めなかったのだ。そう…まさか祖父が言っていた意味が今夜わかるとも知らず。
私「ねえ…起きて。」
夜中私はトイレに行きたく妹を起こした。
妹「う…ん。いいよ…。」
そういって私達はトイレに行った。そして部屋に戻るとき電気を消して部屋に戻るとした。すると
ヒタ…、ヒタ…、
私「ねえ…なにか近づいてきてない?」
わたしは妹に小声で聞いてみた。すると
妹「やっぱりお姉ちゃんにも聞こえる?私も…。」
私達は少し早歩きをした。しかし
ヒタ…、ヒタ…、
やはりその音は私達に近づいてきている。その時私はあることを思い出した。それは夕食中祖父が言っていた絶対に電気を消すなという話だ。まさかと思いながらも私は電気を付けた。そして後ろを振り返ると…
シーン…
妹「誰も…いない…」
そう、確かに誰かが近づいてくる足音がしたのだ。しかし電気をつけると誰もいないうえ足音一つない。
私達は怖くなって部屋まで走っていってその晩は電気をつけて寝た。
次の日…
私「ねえおじいちゃん…昨日ね…。」
そういって私は祖父に昨晩怒ったことを伝えた。すると
祖父「はあ…、やはりか。毎年この時期になるとその謎のだれかが電気
を消している間だけついてくるんだ。しかし正体が今もわからない。」
私はこの話をきいてからというもの祖父の家に行くとすべての部屋の電気をつけて過ごしている。
怖い話⑦ 564219 @commnder
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