一個人の感想として、強い社会風刺性を感じました。勇者と目的は違えど、我々人間は一人一人大きな目標を持っています。しかし、ほとんどの場合、その目標は一人では達成できません。本作の勇者Bは、考える力を持ちながらも、妙に高いプライドを持っていた。そこに現れたのが勇者A。そして、全滅。まさに不運です。しかし、これは他人事ではない。我々の社会でも、いつ自分にとっての勇者Aが現れるかは分かりません。そんな時に、私たちは、この物語の結末を思い出さなければならないのだと思いました。ほくそ笑む神官を。
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