「恋」は共に同じ方向を見つめ、一緒に歩いてゆくもの

とても読みやすく、「恋」というものについて考えさせられるものでした。

1人の少女の一途な思いから始まるストーリー。彼女の諦めない心、姿に感銘を受けました。「1人の少年にここまで思いを寄せられるのか」と心の中で驚きに似た感情が溢れてきました。少年少女のやりとりは微笑ましく且つ少し歯がゆいものでした。このやりとりを見ていると、読んでいる私にも何か訴えかけられるような気がしました。少なくとも私は少年の気持ちがとても共感できる立場にありましたが、この小説を読むにつれて考えが少し変化したような気さえしています。心に残る良い小説だったと思います!

とても感情表現が豊かで、不思議と共感できる小説です。「恋」というものは枠にはめるものではなく、共に作っていくもの。時には笑い、時には傷つくこともある。その過程の上で創造されていく。そう私は強く思いました。皆さんもぜひ、この作品を読んでみてください。きっと良いものが得られると思います!