ハッサン・サラーの反逆(報告書)

 ハッサン・サラー役は【渡部陽一】さんということになりました。


 戦場カメラマン、フォトジャーナリストの渡部さんは、ゆったりとした独特のしゃべりかたやキャラクターもあり、一時期、テレビのバラエティ番組などにも引っ張りだこでした。お生まれは1972年ということですから、ハッサン・サラーを演じたときのヘクター・エリゾンドの年齢とは十歳ほど離れてしまいますが、私のなかでは頻繁にメディアに顔を出していた頃の外見のイメージが決め手ですから、今回も現時点での年齢が合致するかどうかにはこだわらことにします。

 選出のポイントは髭。後はハッサン・サラーの国が架空とは言え、中東地域を意識している点が大きいでしょう。

 アメリカの作品で、敵役が中東地域の人物という設定は歴史や外交をふまえると、かなりデリケートな部分があります。実際、アメリカ人の偏見が強いという指摘もあるようです。フォトジャーナリストとして活動されている渡部さんならば、そのあたりの事情も汲み取って演じていただけるのではなにか、と考えたところもあります。

 架空のキャスティングで遊ぶ企画だからこそ、そこまで考える必要もあるのではないかと思うのです。

後は渡部さんがどう見ても善人という部分で遊びたいという気持ちがあります。なにしろ、ハッサン・サラーという人物は卑怯者の悪党ですから、ぜひとも渡部さんには新境地を開拓していただき、またメディアで本業のアピールをしていただきたいです。

 なにも渡部さんに限った話ではないですが、テレビ業界はちょっと変わった文化人を担ぎ出して、視聴者が飽きるまではおもちゃにし続けるという悪習があるようです。もし、また渡部さんがお茶の間に頻繁に顔を見せていただけることになったら、きちんと渡部さんの活動の本質に注目し、意義を伝え、支えるということになればいいな、と願います。

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刑事コロンボ勝手にキャスティング会議 アカニシンノカイ @scarlet-students

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