140文字

西木 草成

2020年3月9日

 さようなら


 僕はそう言って出て行った


 後ろなど振り向かずに、暗がりの玄関では彼女の表情すらわからなかった。わかりたくなかった


 上を見れば、嫌味と言わんばかりに綺麗な半月が夜空を綺麗に照らしていて。その光が淡く滲むの感じて自転車のハンドルを握る


 今、あなたにどんな手紙を書こうか考えている。


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140文字 西木 草成 @nisikisousei

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