第2話 令嬢 亜理紗②
「早く大事なお話をして下さい」
「わかった」
私は内心ドキドキしながら、大事なお話をしてくれるのを待っているのです。
「婚約破棄したいと思ってな」
「!!」
優斗のお口から婚約破棄したいって聞くとは思いませんでした。
どうして婚約破棄したいのかを聞きましょう。
「婚約破棄する理由は?」
「亜理紗がお金にきたないからだ」
「それだけの理由で婚約破棄するのですか?」
「そうだ」
「確かに金にきたないのは認めますけれど、婚約破棄
しなくてもいいじゃないですか」
「ダメだ、婚約破棄する」
「どうしてもするという事でしょうか?」
「あぁっ、そうだ」
「わかりました」
私は優斗が決めた事なら文句も言いませんし、婚約破棄されるのも
認める事にします。
「そういう事だからさ、じゃあな」
「はい」
優斗は椅子から立ち上がるとお部屋のドアを開けて閉めるのでした。
「はぁっ、婚約破棄されたのね」
私は項垂れていると本当に情けないです。
確かに金にきたないのは事実です。
以前に優斗とデートしている時、高級な物を結構購入してて
ドン引きされた事があります。
お金持ちだからといってお金をどんどん使うのは良くありません。
これからは計画性を持ってお金を使う事にします。
但し、婚約破棄された私はもう元には戻りませんけれど、
それでも私は新しい恋愛を求める事に致します。
金にきたない私は婚約破棄される!! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます