KAC20206

水谷一志

第1話 KAC20206

KAC20206


「編集長、次の『KAC20206』ですが…、テーマは何にします?」


「そうだな…みんな、何かいい案はあるか?」


「『四年に一度』にかけて、『一生に一度』はどうでしょう?」


「いやそれはどこかで聞いたことがあるからダメだ。」


「では、『最高のお祭り』にかけて、『最高のフェスティバル』なんかは?」


「ほとんど変わってないじゃないか。」


「そうですね…。では、Uターンにかけて、『Iターン』はどうでしょう?」

「それなら昨今の問題にも一石を投じられると思いますが…。」


「なるほど。ただテーマが重すぎる気もするな…他に案はないか?」


「では、『拡散する種』にかけて、『拡散するウイルス』はどうでしょう?」


「お前はバカか!そんなテーマこのご時世でできるわけないだろう!」


「すみません。」

「では、『どんでん返し』にかけて、『ちゃぶ台返し』はどうですか?」


「…それも時代に逆行している気がするな。」

「よし、私にいい案がある。」


「さすが編集長!それで、テーマは何になさいます?」


「みんながこれだけ考えてもいい案は出てこないんだ。」

「【KAC20206】は【廃止】にしよう。」

「KACは5回で終了だ!」


【こうして、KACは5回までとなった。】


※この物語は(当然)フィクションです。笑


(終)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

KAC20206 水谷一志 @baker_km

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ