日記
@ronoe3
第1話 3月2日
今日は都立高校の合格発表日だ。
気になるあの子や、親友のあの子の結果はどうだろうかと不安で胸が一杯になる。
ドキドキで迎えた朝9時からの2時間。まず最初に、いつも仲良くして貰ってる女の子から合格を伝えるLINEが届いた。その子は、都内有数の人気校に合格した。その子が学校から帰ってすぐ勉強に励んでいる様子や、誰にも言われずコツコツと頑張っている姿を僕は知っている。だからこそ、同じ塾、クラスの一員として喜ぶべきだった。しかし、そんな純粋な気持ちにはなれなかった。その子は、併願優遇制度で僕が春から通う高校を志望していた。もしその高校に落ちていたら、僕と同じ高校で3年間一緒に通えていたかもしれないと考えると複雑な気持ちになる。別に、告白さえまともにしてやいないのに彼氏気取りな自分に嫌気が差してくる。人間は、どこまで横暴で欲深い生き物だろうか。自分のモノにしたい独占欲に駆られてしまう。どこまでいっても屑でゴミみたいだと嘲笑する。いつか、こんな人間から変われるだろうか?
もっと友人の幸せを共有出来る人間になれるだろうか?そんなことばかりモンスターの缶が散らばったほこり臭い部屋でひとりパソコンに打ち込む。
日記 @ronoe3
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