短い一夜の、鍋を囲んだ大学生の会話。一つの食卓を囲んだ、時間も空間も限られたお話です。そして中心には食卓に乗る鍋。こんな小さいところからなのに、すごく暖かい。人と会えない今だからこそ読んで、心にきました。
大学四年生の主人公、サークル室で鍋をします。就職がきまり、卒論提出、あとは卒業するだけ。4月からの生活に不安があるとしたら、彼氏のことっ!鍋の具材にからめてキャラ紹介要所要所で会話がとまり、鍋だけがぐつぐつ煮たっています。臨場感ですな。主人公、恋の行方は?