“悪気のない悪意”が生んだ、友愛と憎悪の悲劇

『救世主』と呼ばれた少年メルジアと、儚き天才エクセリオに起きた悲劇の物語。

翼持つ一族『アシェラルの民』の、族長を生む一族を舞台に、二人の少年が運命と悪意に翻弄されていきます。

この物語にはあらゆる悪意が、あらゆる絶望が詰まっています。しかし、その筆致はひどく悲しく、そして美しいのです。
特に主人公たるメルジアの苦悩や絶望が克明に描かれており、悲劇でありながらも美しく語られています。

そしてラストシーンが本当に美しく素晴らしいのですが……どうかその光景は、あなたの目で確かめてください!